ケイちゃんマナちゃんPresents ケイコとマナブ.net オリジナル連載小説
「オンナのバトル!」 Vol.3
04/19 更新
作:鋳一雰士
イラスト:L-man
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のセレモニーは大会社の規模にふさわしく、会場には千人以上の招待客が行くあてもなくさまよっていた。
テレビでおなじみの顔やシャンデリアのように着飾った中年女性が、冷めた高級料理と共に愛想で笑われている。
そのうち会場の明かりが落ちて、何十周年の記念式典が始まった。スポットライトが司会の女性を浮かび上がらせる。そこに登場した司会は宗方ミドリだった。

判が下された日。会社はミドリを司会として採用する旨を伝えた。
その理由は明らかにされなかったが、理由を聞いたところで結果が変わるわけでもない。
アオイとミドリは深く頭を下げて、会議室を出た。
ミドリは足早に去っていくアオイの後ろ姿を、感情を押し殺して眺めることしかできなかった。
それからミドリはセレモニー当日の段取りと打ち合わせのために、忙しく過ごした。ミドリは見かけよりも聡明で仕事の飲み込みも早かったため、上々の評判を得た。

ドリが忙しく過ごしているころ、アオイはボーッと過ごした。コンパニオン業は辞めるつもりだったし、引越しも考えていた。実際には考えていたわけではなく、何となくそうするつもりでボケッとしていたに過ぎない。
休日になると川を見に行った。川縁には黄色い小さな花が咲いていて、2つの花を咲かせていた。
その花を見ていると悲しくなってきたので少しだけ泣いて、夕方には家に帰った。

レモニーが近くなると、ミドリは倍ほど忙しくなり、アオイも少し忙しくなった。アオイは人が足りないという理由で、裏方の仕事を手伝うことになった。以前だったら、ステージの上でスタッフと話し合うミドリを見て、自分もそこに行くことばかりを考えていた。しかし今は、まぶしくもなく、心が動かされることもない。イメージ
自分の突然の変化におどろきつつ、アオイは目の前の仕事をこなしていった。

して式典が始まる。スポットライトに照らされるミドリは、充分に知的で自信に溢れており、司会役の立ち位置にもキレイに収まっていた。
アオイは舞台袖で、ミドリの横顔を眺めていた。他の人にどう写るのか知らないが、アオイの目から見ると、ミドリは相変わらず憎たらしい顔をしていた。文句は多いが積極性がない。言いたがりだが底が浅い。人のせいにするために受け身の姿勢を取る。アオイはミドリのことならなんだって知っている。

んなことを考えながらステージを見ていたアオイは、ミドリの異変に気が付いた。
初めはスムーズに司会を進めていたのだが、今はしゃべりがつまりがちで、目はまばたきが多く、視線はおぼれたようにクルクルと回っている。手に汗をかいているようで、さらに指先が小さく震えている。それに焦っているときの、アオイと同じクセ。つま先を立てて、穴が開くほど床に押しつけている。

は会場の中で、もっとも早く司会者のおぼつかない雰囲気に気が付いたのがアオイだった。
そして、ミドリのピンチを唯一救うことができるのもアオイだった。
司会者の不審な挙動に、会場がざわつき、泡立ち始めた。

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例)英会話 渋谷
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「あなただけの花束を」
「オンナのバトル!」
04/19更新 Vol.3
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