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- 「夕陽の写真」 Vol.1
![]() 「夕陽の写真」 Vol.1
08/02 更新
作:鋳一雰士
イラスト:shiz
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幽霊や怪奇現象の話となると、必ずこの丘が話題にのぼる。 ただの美しい湖と大きい夕陽があるだけの丘なのに、おびえて誰も近づかない。 14年前のその日、この丘を奇妙な少年が訪ねていた。 少年が背負っているものは、人の形をしている。
背負われているものは小学校高学年といったところ。 しかし少年は自分の背より高い草をかきわけ、ぬかるむ泥道をふみしめ、丘をのぼる。 その日の朝。 夕陽が美しい丘の評判を聞いたとき、同時に それでも少年と妹は丘を目指した。 小さな丘だが、死体を背負ってのぼるなら時間がかかる。 バックパックから、ぬるくなったお茶を取り出した少年は、妹の顔と空を交互に眺めた。 そのうち陽が沈んできた。 約束の写真なのに泣いて写っては申し訳ないと思い、服のソデで顔全体を荒くぬぐう。 このときに撮られた写真が、14年後の現在、ある女性カメラマンを悩ませている。 レッスンを検索してみよう!
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