在校生・修了生インタビュー
東京成徳大学大学院
心理学研究科
- 心理・人間
- 東京都
- 大学院
- 新しい可能性を見つけるため
- 子どもたちの心の声を受け止められるスクールカウンセラーになりたい
池上 潮理さん(62歳)
福島大学教育学部卒業後、県内の中学校教諭となる。定年退職後、上京して本研究科に入学。2023年に修了。現在は福島県内においてスクールカウンセラーを務めている。臨床心理士、公認心理師。
この大学院に入学した動機は?
中学校教諭をしていた時から心理学に興味があり、2017年には学校心理士の資格を取得しました。在職中は部活動の指導などもあって多忙だったため、一人ひとりの生徒と話す時間が少なかったという反省がありました。定年退職後はスクールカウンセラーとして改めて生徒と向き合いたいと思ったことが臨床心理士を目指すきっかけ。本研究科に入学したのは、学校心理学の分野で高名な石隈先生とお会いした際に、その気さくで誠実な人柄に惹かれ「この先生のもとで学びたい」と思ったからです。
この大学院で得られたものは?
教師をしていた時は生徒の不適切な言動を本人の努力で改善させようと指導していました。本研究科でさまざまな視点から心の問題を学んだことで、一人ひとりの特性を大事にしながら、いかに支援していくかを第一に考えるようになりました。昨年から地元に帰ってスクールカウンセラーをしています。困ったことがあれば本研究科の先生方に相談できるという心強さを感じながら第二の人生を踏み出すことができました。今後も研鑽に励み、生徒・保護者の声を受け止めていきたいと思っています。
私のオススメ科目
教育分野に関する理論と支援の展開
学校心理学やスクールカウンセラーに興味のある方にお勧めの科目です。困り感を抱える子どもとの関わり方や心理学的援助の在り方、発達障害のある子どもへの対応などについて幅広い視点から学ぶことができます。
心理学研究法特論
研究計画の立案から論文作成、発表までのプロセスを先生が作られた説明動画とグループワークによって学ぶ科目です。私は少なからず苦労しましたが、この授業の経験が修士論文を作成する際に大いに役立ちました。
心理実践実習 I
学生同士でカウンセリングのロールプレイを行い、それを録画した映像と逐語記録をもとに複数の先生方から指導を受ける科目。厳しい指摘や励ましの言葉をいただいたことでカウンセリングスキルが向上しました。
お金のやりくり法
学費と生活費は退職金で賄いました。大学院に近い学生向け賃貸住宅で生活していましたが、近所には物価が安くて庶民的な商店街があったので、そこで買ってきた食材での自炊を心掛けました。
ある一週間のスケジュール
月曜日 | 東京成徳大学応用心理学部の授業(カウンセリングの入門講座など)を聴講。その後は院生研究室の個人専用デスクで参考文献を読んだりレポートを書いたりしていました。 |
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火曜日 | 石隈先生のゼミに参加。他のゼミ生と一緒に修士論文の指導を受けました。論文作成があまり得意ではなかったため、毎週、必死の思いでした(笑)。 |
水曜日 | 2週に1回、学内に併設された「心理・教育相談センター」において実際にクライエントとの面接を行い、音声・逐語記録をもとに先生から指導を受けていました。 |
木曜日 | 不登校の経験がある子どもたちが通う中学校での学外実習。先生方の子どもたちへの接し方、対応の仕方はとても勉強になりました。学校の現場で体験された貴重なお話を聞くこともできました。 |
金曜日 | 院生研究室に籠って自分の研究テーマ「スクールカウンセラーへの相談意欲―生徒・教師・保護者の調査を通して―」に関係する先行論文を読んだり、ゼミに提出する資料を作ったりしていました。 |
土曜日 | 心療内科での学外実習。クリニックの先生の指導を受けながらWISCという心理検査を実施して、その所見をレポートにしてアドバイスを受けるという貴重な経験でした。 |
日曜日 | 自室で参考文献を読むこともありましたが、大学院の友人と散歩をしていたことの方が多かったと思います。荒川や隅田川まで足を延ばす散歩はよい気分転換になり、楽しい時間でもありました。 |
問合せ先 | 0120-711-267ホームページはこちら |
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