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適性試験と各大学院の入試を受けなければならない

法科大学院へ入学するには、まず適性試験を受けなければならない。これは、法曹に求められる長文読解力や分析判断力、論理的思考力などを試すもので、法律の知識は問われない。そして次に、各大学が独自に行う入学試験を受ける。入試内容は大学によって差があるが、適性試験の成績や志望動機などの提出書類による書類審査、面接、小論文などからなる。さらに2年制コースの場合には法律科目試験も課される。適性試験は6月頃に実施され、各大学の入試は9月〜2月に実施するところが多い。

重要なのは論理的思考力と本質把握力。この2つを磨こう
受験テク磨きに走るのはキケン!
適性試験には大学入試センター実施の法科大学院適性試験と(財)日弁連法務研究財団実施の法科大学院統一適性試験とがある。現在のところ、大学入試センターのスコアを採用する法科大学院が主流だが、徐々に日弁連のスコアを採用するところも増加している。とはいえ、試験対策は基本的にどちらの試験でも変わらない。
未修者コースを受験する場合 自己評価書&小論文がカギ
小論文のポイントも論理的思考力
大学院別の入試では、出願手続の際に適性試験成績、自己評価書(ステートメント)、学部の成績、英語の成績、推薦状などを提出する。なかでも人物重視の法科大学院入試では自己評価書の内容が合否に大きくかかわる。 未修者コースを受験する場合は小論文が大きなポイント。小論文に関しても問われている能力は適性試験と同様。これに加えて、日頃からもっている問題意識や考え方、批判力、さらに表現力などが問われる。自己評価書、小論文ともに、不安がある人は予備校の対策講座などで実際に書いて添削してもらうトレーニングをしてみよう。また、既修者コースの法律科目は、特に上位校の場合、内容・難易度ともに現行司法試験に近い。試験対策はラクではないが、現行司法試験対策も兼ねて学ぶことができる点はメリット。

小論文の主な出題パターン

1)テーマだけが与えられ、それに対して自由に論述する
2)課題文を読み、その文章の要約やそこで示されたテーマに対する批評を展開する
3)賛否が分かれる問題が提示され、それに対する立場とその根拠を論述する

小論文では法律の知識ではなく、法律家としての考え方や読解力・理解力、批判力が問われる。出題されるテーマは、環境問題や少子化問題、教育問題などの社会問題に関するものや「法と社会」についての考え方を問うものなどが中心。ただし、2005年度の学習院のようなユニークな問題も。

小論文問題のテーマ例

●ナチス政権下ドイツでの法哲学の衰退、戦後の世界的な法哲学の隆盛に対する専門家の見解に言及した文章を読ませ、文中で登場する見解の要約や回答者の法哲学に対する考え方を記述させる問題
(慶應義塾大学/2006年度)

●環境問題に関する長文を読ませ、複数の主張についてそれぞれ要約させたうえで、論者が展開する環境論に対する意見を論述させる問題
(福岡大学/2006年度)

●日本にいい伝記が少ないことの理由に関する3人の会話が課題文として提示され、その争点を抽出したうえで、その問題に関する意見を論述させる問題
(山梨学院大学/2006年度)

●日本語の表記を二進法で表現するためのルールを考えさせる問題
(学習院大学/2005年度)

●女性差別、学歴差別に関する文章を読ませ、筆者が抱く疑問に言及しつつ、「差別」に関して論述させる問題
(成蹊大学/2005年度)

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