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美術大学在学中から、インテリア関連の会社でアルバイトを始め、卒業後そのまま就職。分譲マンションの内装設計を担当していた。同時に建築士の受験資格取得のため、愛知産業大学通信教育部造形学部産業デザイン学科建築デザインコース(現在は通信教育部建築学科に科名変更)に3年次編入学。卒業のメドが立った2006年10月に、以前から志望していたディベロッパーに転職。建築設計を担当している。

美術大学では舞台美術などを学ぶ「空間演出デザイン」を専攻していました。「家族の温かさ」をテーマとした表現活動をしていたので、当時から「住まい・住まうこと」に興味がありました。次第にその興味が芸術からのアプローチではなく、現実の空間づくりからの提案をしていきたいと思うようになり、建築設計に関心が移ってきました。実務面では、大学在学中からインテリアコーディネートを行う会社でアルバイトを始め、卒業後もその会社に就職。また、建築設計の分野でキャリアアップするには建築士の資格が不可欠ですので、就職と同時に通信制大学で学ぶことを決めました。
二級建築士の受験資格を実務経験だけで得るとしたら、7年かかります。一級の受験資格を得るには、二級取得後さらに実務4年が必要と、何年もかかりますが、大学で建築課程を修めると、卒業後すぐに二級が受験でき、一級も実務経験2年で受験資格を得られます。それで、仕事をしながら、受験資格を早く得る方法を探し、通信制大学が候補になりました。その中から、スクーリングを東京で受けることができる愛知産業大学を最終的に選びました。3年次編入で2005年4月から学び始めました。
平日は仕事が遅くまであるので勉強に充てたのは土日。この2年間、週末はレポート課題かテスト勉強かスクーリングという状況でした。学科では、レポートで一定の点数をクリアしないとテストが受けられないので必死でした。実は、始めるまでは通信制大学ってもっとラクなのかと思っていたんですが、とんでもなかった(笑)。おかげで、その後の実務でも活かせる知識や技術が習得できました。構造力学や建築法規などの知識も身につきましたし、インテリア学の課題も、実際に内装仕上げ材まで取り寄せて、3D鳥瞰図を付けたプレゼンボードを提出するという実践的な内容で、実務の参考になりましたね。東京サテライトのスクーリングで全国から集まった同級生と知り合えたこと、時間をかけて取り組んだ卒業研究なども財産になっています。
今、働いている会社は建築士取得者しか求めていなかったんですが、「卒業したらなんとしても取ります!」とアピールして、採用になりました。愛知産業大学で学んだ経験も評価してもらえたんだと思います。今後は、まず今年の二級建築士試験に、そして2年後に一級に合格することが目標です。その後は、設計のスキルをつけ、デザインをもっと勉強した上で、土地の有効利用の提案や住まいづくりの新しい提案、ライフスタイルの提案などの企画職にキャリアアップしていきたいと思っています。
実務と大学の両立は確かに大変ですが、学んだことを現場ですぐに体験できたり、仕事で経験したことを大学で改めて学べたりしたので、相乗効果がありましたね。また、実際に転職までの期間、建築士受験資格取得までの期間も短縮できました。建築士をめざしている人には、働きながら学ぶことをお薦めしますね。時間は自分で作ろうと思えば作ることができるものです!スクーリングで出会った同級生も多くは働いている人たちでしたよ。
昨年10月に転職した今の会社は、集合住宅、ホテル、商業店舗など幅広く取り扱うディベロッパー。前職では内装設計のみを担当していたが、現在は先輩と2人のチームで外装も含めた全般的な設計を任されている。「仕事の規模、責任は段違いに重くなりましたね」(柿本さん)。また、設計だけでなく、役所調査に行ったり、現場で施工状況を確認したりと、仕事の幅も広がったそうだ。
柿本さんが通った大学
通信教育部
建築学科
工学、美術、芸術、社会科学、一般教養までバランスよく配置されたカリキュラムにより、空間を意識した建築造形、社会のニーズに対応した設計技術を習得できる。卒業すると建築士の受験資格が得られる。キャンパスは愛知県岡崎市だが、スクーリングは愛知県名古屋市の名古屋サテライト、東京都港区の東京サテライトで受講できる。
http://asu-group.net/tsukyo/












