海外から飛行機や船で届いた荷物を、国内の市場に受け入れるためには、保管・申告・検査・関税納付・許可といった通関手続きが必要。日本から海外へ荷物を送るときも同様で、これらを適正に行うプロフェッショナルの証となるのが国家資格である通関士だ。具体的な業務は、輸出入品の種類・価格・重量・関税などの申告、品物の安全審査などの通関手続き代行業務のほか、税関処理に問題があった場合の「不服の申し立て」や「主張・陳述」の代行など。そして、以上の業務に関わる書類の作成も仕事となる。
試験内容は、(1)通関業法、(2)関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法、(3)通関書類の作成要領その他通関手続きの実務の3科目。(1)(2)は空欄記述式とマークシート方式の筆記試験で、(3)は実際に輸出入申告書を作成する実技試験も含まれている。
ビジネスの国際化などにより、日本の年間輸出入申告件数も年々増加の傾向にある。必然的に通関手続き件数も増え、通関業界からのニーズも多く、資格取得をめざす者が後を絶たない。
なお、通関士として通関業務に従事するためには、合格後、勤務先の通関業者の申請に基づく税関長の確認が必要(通関業者以外に、商社や倉庫会社、運送会社などでも知識を活かして活躍できるが、通関士を名乗ることはできない)。