柔道整復とは、柔道の治療術を起源とし、東西の医学技術を組み入れながら発展してきた伝統的な治療術。一般には、骨つぎ・接骨師・整骨師などとしても知られ、日常的な健康障害の身近な対処先として国民になじみも深い。
柔道整復法によって、外科手術および薬品の投与は禁じられており、また、医師の同意を得ずに、脱臼や骨折の患部に施術はできないが、応急手当てはこの限りではなく、また、捻挫、打撲、挫傷(筋、腱の損傷)などの施術による地域社会への貢献度は高い。
柔道整復の歴史は長いが、1993年には第1回の柔道整復師試験(国家試験)が行われ、それまで都道府県知事による認定資格であったものが、厚生労働大臣認定の国家資格となった。
試験は、筆記試験のみが行われ、解剖学、生理学、運動学、病理学概論、衛生学・公衆衛生学、一般臨床医学、外科学概論、整形外科学、リハビリテーション医学、柔道整復理論、関係法規の全11科目から出題される。試験に合格すると、厚生労働大臣から免許が与えられ、柔道整復師の業務に就くことができる。
近年のスポーツ人口の増加や高齢社会を迎えるに従って、柔道整復師の活躍の場は拡大しており、接骨院や病院で柔道整復師としての腕を磨きながら、独立開業をめざす有資格者も多い。