手話通訳士は、聴覚障害者と健聴者との間のコミュニケーションを円滑に図るための担い手として社会的にも重要な役割を果たしている。
実際の通訳場面では、両者の意見や立場を知り得る唯一の人として重要なポジションにあり、高い通訳技術と公正な判断力、豊富な知識を駆使して彼らの代弁を瞬時に行わなければならない。そのため、手話通訳士には、ハイレベルな手話のスキルはもちろん、障害者福祉のあり方や対人援助に関する基本的知識などがあることも求められる。福祉、教育、労働などの場面での聴覚障害者の立場を理解し、彼らの社会参加を促す役割を果たすやりがいのある仕事だ。
最近では、公共施設や自治体、講習会場、企業での面接などさまざまな分野で、手話通訳士のニーズが高く、活躍の場面が増えてきている。
主催・認定は社会福祉法人 聴力障害者情報文化センター。試験はかなり難関で、筆記にパスしてから実技を受けなければならない。筆記試験では、通訳すべき話の内容を正確に理解して、的確に言い換えたり、まとめたりしなければならないため、国語についての基礎知識なども広く試される。実技試験では手話の表現力、円滑性、速さ、態度が採点の課題となっている。