無線従事者とは、電波の送受信に関連する無線設備の操作を行うための資格のこと。無線設備の操作を行うことができるのは、法律によって「無線従事者の有資格者」あるいは「一定実務期間を経た有資格者からなる主任無線従事者の監督下にある者」でなければならないと決められている。無線を主に利用する業種では、仕事内容を広げ自分の評価を上げるために欠かせない資格であり、就・転職にも有利に働く。
資格は細かく分類され、無線設備の規模、設置場所(船舶、航空機)、利用領域(陸上、海上、航空、宇宙)、回線の種類(国際、衛星、モールス)などにより扱える操作範囲が定められている。たとえば、航空機のパイロットなら「航空無線通信士」、漁船の乗組員なら「第四級海上無線通信士」、テレビ局勤務なら「第一級陸上無線技術士」という具合に利用目的にあった資格を選んで取得することが大事。なお「アマチュア無線」の各資格は金銭を目的としない趣味の無線を行うための資格だが、受験科目には他の無線従事者資格と共通のものが多く“無線資格の初歩”として学び始めるには最適。
関連業種以外でのユニークな活用法ができるのは「第一級・第二級総合無線通信士」と「第一級・第二級陸上無線技術士」。これらの資格を取得したあと一定の実務経験を積めば、中学校の「職業」あるいは高等学校の「工業」の教員免許を得ることが可能だ。
試験レベルは資格により異なるが、共通科目が多く、他の無線従事者資格を持っていれば科目免除になるケースもある。また、総合・海上・航空の無線通信士および陸上無線技術士の10資格については、科目合格制が採用されており、3年以内に全科目合格すれば資格取得できる。計画的に勉強しやすいのはこの資格の特徴といえるだろう。
<資格名>
●総合
第一級総合無線通信士/第二級総合無線通信士/第三級総合無線通信士
●海上
第一級海上無線通信士/第二級海上無線通信士/第三級海上無線通信士/第四級海上無線通信士/第一級海上特殊無線技士/第二級海上特殊無線技士/第三級海上特殊無線技士/レーダー級海上特殊無線技士
●航空
航空無線通信士/航空特殊無線技士
●陸上
第一級陸上無線技術士/第二級陸上無線技術士/第一級陸上特殊無線技士/第二級陸上特殊無線技士/第三級陸上特殊無線技士/国内電信級陸上特殊無線技士
●アマチュア
第一級アマチュア無線技士/第二級アマチュア無線技士/第三級アマチュア無線技士/第四級アマチュア無線技士