生まれたばかりのヒヨコの雄・雌を瞬時に見分けるエキスパートが初生ひな鑑別師。非常に鋭敏な指先の感覚が求められる。昭和初期に資格検定制度がスタート、現在では農林水産省の指導による資格となっている。これまでの取得者の数は686名。日本人の鑑別師は鑑別率99.5%以上という正確さで世界的に評価が高い。現在、国内での仕事はないが、海外の派遣先は13カ国で、特にヨーロッパでは安定かつ継続的な需要があり、活躍の場もフランス、スペイン、ドイツ、イタリア、スウェーデン、ハンガリー、ベルギー、チェコ、スロバキアなど、11カ国に及ぶ。鑑別師になるには、毎年3月実施の入所試験を受けて養成所に入所するのが第一歩(試験内容は一般教養・適性・作文の学科考査、面接、書類審査)。雌雄鑑別の理論と技術を5カ月間学んだのち、鑑別研修生として孵化場で1年〜3年の実地研修を積み、高等考査に合格して資格を取得。その後海外へ派遣され、腕をふるう。養成所の入所者は毎年10〜15名。資格取得者はその5割弱だ。収入としては、1羽の鑑別につき0.030ユーロ(邦貨換算約4円)。年収は経験者で4万5000ユーロ(邦貨換算約640万円)程度。