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科目一覧
聖徳大学大学院
通信教育課程児童学研究科
(博士前期課程・博士後期課程)

授業科目一覧(2024年度)

「保育学」「児童教育学」「児童心理学」「児童福祉・保健学」「児童文化学」の5領域を中心に編成。開講科目は必修科目を「課題研究(修士論文)」の4単位のみとし、多彩な選択科目から研究テーマに応じて自由に選択して学べる。修了には、(1)「必修科目」4単位 (2)「選択必修科目」から「主領域」の基礎論を含む6単位以上 (3)「主領域」から8単位以上 (4)「他の4領域」と「関連科目」から計12単位以上、合計30単位以上が必要。

◆共通科目(博士前期課程)

基礎論【選択必修】

児童学はその性格上きわめて幅が広い内容・領域を含むため、同学では「児童学」を保育学、児童教育学、児童心理学、児童福祉・保健学、児童文化学の5領域とした。「基礎論」では5領域それぞれの領域名を冠した科目を開講し、各領域の基礎となる内容と研究方法を取り上げる。児童学を構成する内容・領域と研究方法の特性、相違、関係を理解し、研究主領域の位置づけの確認と今後の学習・研究の展望を図ることをねらいとしている。

児童学研究法特論(I)【選択必修】

修士論文研究において、アンケート調査等で量的データを収集する予定の方は必須の科目。統計データ解析の主要な方法を学び、修士論文研究で活用できるようにする。統計データ解析の主要な方法(ノンパラメトリック法、実験計画法、多変量解析法)の意味と用途を理解し、研究の目的とデータの状況に応じてその中から適切な方法を選択し、実施する。また解析結果を正しく解釈し、表現することができることを目標とする。

児童学研究法特論(II)【選択必修】

実践での種々の現象を質的な研究手法を用いて探究することの重要性と楽しさを体験する。質的研究法の一つである修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて、理論特性、手順プロセス、分析テーマと分析焦点者、データの範囲と収集法、解釈プロセス、概念とカテゴリーの生成、継続的比較分析を学び、分析の要点を理解する。

課題研究(修士論文)【必修】

各学生が自分の研究課題をみつけて、これを修士論文として完成させるため、1年次から個別指導が始まる。指導教員の決定と同時に開始され、通信による助言・指導の他、オンラインや大学に来校しての個別指導を受ける。また、1年次の末に「修士論文構想発表会」が、2年次の中頃には「修士論文中間発表会」が実施され、集団指導の形態で直接の指導を受ける。

◆保育学領域(博士前期課程)

保育史特論【選択】

J.デューイの教育に関する代表的著作『学校と社会』『民主主義と教育』『経験と教育』を柱として、彼の教育思想とその発展について考察する。現在の幼稚園教育は「環境を通して行う」ことを基本としているが、この「環境」をはじめ「経験」「興味と訓練」「活動的作業」「衝動・習慣・知性」など幼児教育理論において重要な基本概念を再考することを目的に考察を進める。

保育社会学演習【選択】

家庭、地域社会、園、情報・消費環境などの子どもの社会化環境を見ると、境界解体的変化が進行している。それに伴い、就学前教育や保育は大きく変化している。同演習では、子どもの社会化の過程と現状を踏まえ、その問題点を理解し、保育者や大人たちになにができるのかを考えていく。スクーリングでは、日頃の保育実践を社会学的に考察するために理論的・実践的な論文を取り上げて討論を行う。

乳幼児発達心理学演習【選択】

保育学を研究する上で乳幼児の発達に関しての研究はかなりのウエイトを占めている。そのことを念頭に置いて、乳幼児期の子どもの発達的変化に伴う心理学的特性の理解や母子関係その他の環境を巡る発達臨床的問題に関しての理解を深めてもらう。そして乳幼児が健全に育つことを願っての子育て支援のための発達心理学的アプローチのあり方について、理論と事例研究を交えて探りたい。

家庭教育特論【選択】

近年、わが国では、犯罪の低年齢化、不登校、学級崩壊と称される学校の荒廃化といった子どもを取り巻くさまざまな現象を背景に、「家庭教育」という一つの社会的現象のあり方に関心が高まってきている。なぜ、子どもたちの姿(行動)が問題とされると家庭教育のあり方が問われるのか。家庭教育をめぐる政策や議論の歴史から、この問いに対する答えを各自が導き出し、これらの家庭教育を展望する視座を培っていく。

育児相談特論【選択】

最近、育児に悩む親が増えていることが懸念されている。子育てに対する不安は、親子関係を歪ませ、子どもたちの成長に影響を及ぼすばかりか、幼児虐待などにもつながっているといわれている。そこで、子育ての不安の実情や背景、家庭の変化、子どもたちの変化を捉えて、子どもたちの成長・親の子育てを支援していく方法としての育児支援事業、幼稚園や保育所の役割、保育者の役割を考えていく。

保育課程特論【選択】

今日、家庭、地域社会の教育機能が低下し、社会生活における望ましい習慣や態度、自発性、豊かな感情、物事に対する興味や関心、表現力などといった幼児期の人間形成の基礎を培うための体験の機会と場の確保が重要な課題となっている。同講義では、集団教育施設の場において用意されるべき発達に必要な体験としての保育内容について、人生の各時期に果たすべき特有の課題を踏まえながら考察を進める。

障害児保育特論【選択】

特別な保育ニーズのある乳幼児に対する早期発見、早期支援の体制について学び、これらの現代的問題への理解を深める。また、保育の現場における発達評価や園内支援体制を含めた支援方法、保護者の支援や小学校との接続の現状と課題について把握し、これらの課題について広く考察できる力を養う。

◆児童教育学領域(博士前期課程)

幼児教育学特論【選択】

子どもたちを取り巻く環境は急変し、優れた専門性を有する保育者の養成が急務である。ここで論ずる内容は、幼児教育に関する教育目標、教育計画、保育室での指導、またそのための教育素材の準備など多岐にわたる。保育室での教育は、最終的には幼稚園や保育所の人間関係そして経営にも影響を及ぼすことを念頭に置いている。また、現実の幼児は家庭や地域において生活しているので、それらにも触れる。

児童教育史特論【選択】

児童観が歴史的にどのような変遷をたどったのか、いかなる観点が「観」形成の中心となっていったのか、さらに教育に関わる制度の歴史が教育観の発展にいかなる意味をもったのか。ここでは、主として子どもが大人に対して固有の価値を認められる存在になる近代以降の時期を対象にして、特に公教育の発展をふまえながら、教育における子どもの位置づけを検討することを通して教育の可能性について考える。

児童教育社会学演習【選択】

社会の近代・現代化は社会構造を根本的に変化させ、日常的な家族形態や家族関係、子どもの生活環境や仲間関係、さらには学校教育の在り方を大きく変えてきた。この社会現実の意味を明確にするために、ここでは社会の変化と関連させて児童、学校および教員に関する問題を捉え、その主要な問題点をとりあげるとともに、その結果、子どもの生活世界や生活意識が現実にどのように変容しているか、その実態を明らかにして検討する。

比較児童教育学特論【選択】

文化と伝統の異なる諸外国において教育体制がどのようにして生まれ、変遷して来たかを相互に比較考察することによって、異文化間、あるいは国家間の教育現象の共通点と相違点を明らかにする。また、日本と諸外国との教育、研究、交流の望ましいあり方を考究する。

生涯学習特論【選択】

生涯学習は、家庭教育・学校教育・社会教育すべてに関わる「人間形成」の基本的な学習。21世紀の日本は、少子高齢社会の中、子どもから高齢者が生涯にわたって学び続ける事が求められる社会に急激に変化している。戦後生まれの団塊の世代が65歳以上の人口に突入、高齢者割合は28.7%で世界一となった。子どもから高齢者まで生涯にわたり(1)自己を磨き(2)生活の豊かさ(3)職業能力開発が3本柱の生涯学習に対する理解を深める。

生徒指導・進路指導【選択】

学校における生徒指導・進路指導について、全般的にとりあげる。生徒指導は、児童・生徒の自己実現の基盤を形成するものであり、個々の社会的な適応上の課題の解決を援助する教育活動である。個と集団の両面から児童・生徒の健全な成長発達を促すために、教師が携えていなくてはならない理論と方法について学習することを通して、児童・生徒への援助者としての役割を具現化できるように学んでいただきたい。

生徒指導・進路指導演習【選択】

生徒指導・進路指導の学習の意義は、実践として表れることにある。具体的な指導場面において、指導する者には、状況の的確な把握及び背景についての洞察と児童・生徒の心理の理解に基づいた介入を具現化することが求められる。スクーリングでは、指導場面を通した実践的な方法について、多面的に学ぶ。事例検討及びカウンセリングの技法を取り入れた体験的な学習とする。

◆児童心理学領域(博士前期課程)

児童発達学特論(I)【選択】

乳幼児期から児童期の子どもを対象として、子どもの心理学的特性とその発達的変化に関する理解を深めていく。特に子どもの知的発達、社会化認知や言語の発達を中心に考究する。また親や保育者の意識・認識と療育・保育行動の相互関連性を分析し、保育者側のそれらの諸要因と子どもの発達との関連を検討する。それにより保育行動の意味づけに対する理解を深め、保育の在り方を今日的課題の中で研究していく。

児童発達学特論(II)【選択】

前思春期から青年前期・中期にあたる児童・生徒を対象にその発達の特徴を捉え、青年が抱える問題の心理的・社会的背景を明らかにしながら青年理解の方途を探る。青年期の問題は、青年を取り巻く社会(家族・学校メディア等)との関係の中で理解する必要がある。自己意識・対人関係・社会参加に関わる問題を通して具体的な様相を考察し、青年期固有の問題について論究を深めていく。

発達臨床学演習【選択】

成人が個体としての独立性・自立性を備えた存在として捉えられるのに対し、臨床発達心理学においては、対象者は環境との相互作用を通して成長する存在であるとの視点(生態学的視点)、またリスク因子も相互作用により形成され変容するとの視点が強調される。まず発達臨床心理学の、各発達段階の特徴と環境の特徴を学ぶ。その後、子どもを対象とした各種心理検査を実施し、それらの実施法、解釈法、結果のまとめ方の修得を目指す。

児童発達評価論【選択】

テキストによる学習を通して、(1)一般的な教育評価についての重要事項(絶対評価と相対評価、形成的評価と総括的評価、個人内評価など)、(2)学級・学校のアセスメントについての重要事項(学級風土や学級の居心地のよさなど)、(3)特別なニーズのある児童生徒のアセスメントについての重要事項(WISC-IV等による認知面のアセスメント、KABC-II等による認知や学力のアセスメントなど)を修得する。

児童発達評価演習【選択】

個別心理検査の実施法、解釈法を学び、また、実施した検査結果の解釈に基づき、指導案や指導計画を形成するための演習を行う。同科目では、まず、主に学習面や行動面に困難を示す、小・中・高校の児童生徒の心理教育的アセスメントの方法の概要を知り、すぐれたケースレポートを読むことで、検査結果の解釈法から指導法につなげるための基本的な知識を学ぶ。その後に、検査の実施・解釈の実習を行う。

◆児童福祉・保健学領域(博士前期課程)

地域福祉学特論【選択】

福祉コミュニティについての理論的検討を行い、乳幼児から高齢者まで地域社会の全住民がそれぞれのライフサイクルで直面する社会生活上のハンディに対する適切な援助と予防、社会参加の権利を保障する地域福祉社会(福祉コミュニティ)形成のための諸活動を学ぶ。社会福祉関係諸機関を中心としたフォーマルな援助システムとボランティアなどのインフォーマルな援助システムを具体的に検討し、福祉コミュニティの在り方を考察する。

児童生理学特論【選択】

子どもの成長発達を4つの段階から考える。1.胎児期:細胞期を経て、胎芽期にどのように胎児は分化していくか。 2.新生児期から幼児早期まで(三つ子の魂百まで)(自立性の獲得) 3.幼児期後期から学童まで(高次脳機能の発達)(積極性・自発性の獲得):思いやり、協調性、自発性などはどのように発達していくのか。 4.学童期から思春期(生産性・勤勉性の獲得):子どもは何時から大人の世界に興味を抱くのか。

児童栄養学特論【選択】

子どもの食事は、発達のために必要な栄養素の摂取のみならず、基本的生活習慣の確立、社会性の獲得に基づく人間関係の要請など、成人とは異なる意義と役割があることを理解することが肝要である。まず基礎として、小児栄養学の基礎について学ぶ。ついで母乳栄養の利点、人工栄養の現状、離乳の意義と進め方、幼児の食行動の発達、子どもの間食の役割、学童・思春期の食生活の問題点、集団給食の役割について理解する。

児童保健学演習【選択】

日本の子どもが直面している健康問題が何であるかを把握し、それぞれについてヘルスプロモーションの立場から「現状および問題点」と「課題および提案」を理解する。またそれを基に、自分自身の研究課題を考えることができるヘルスリテラシーの力を獲得する。

◆児童文化学領域(博士前期課程)

児童文化学特論【選択】

児童が享受する文化は、さまざまな新しく生まれるメディアによって媒介されるものが多く、彼らの生み出す文化も、それらによって増幅され彩られる。メディアと児童文化の相互関連性とともに、過去から未来へと変容することを踏まえて、児童文化および児童文化財の今日的課題について考究する。

児童音楽特論【選択】

文化は、伝え受け継いでいく面と、創造し再生していく面とを併せもつ。乳幼児から児童のいわば「子どもの時代の文化環境」について、音楽を機軸として捉え、その変化を様々な面から探求していく。具体的には保育の場での実践を基に表現活動のもつ意味を探る事例研究と、「リズム」のもつ意味や「教育法」等の時代的変化をみる文献研究の双方を通して、豊かな音楽環境が子どもに与える影響について考察する。

保育表現特講【選択】

まずは、保育における「子どもと表現活動の関わり」について発達過程に即して研究をしてもらう。次に、それを受けて内外の文献を基に表現の意義・内容・方法・評価などについて理論的な考察を行う。また、考察を単に理論的なものだけに終始させず、実践的な経験としても活かせるようにするために、保育の実践現場における表現活動について多様な手段を用いて考究する。

保育表現演習【選択】

保育表現における子どもの活動について、実践的な場での表現の目標・内容・方法・評価等に関して、理論的・実践的な研究を行うことで、演習を通して実践者としての感性を洗練させるとともに、表現のアイデア開発を行う。あわせて、保育の実践現場等における表現活動の状況について分析・考察等を行い、保育表現の理論や実践について経験的に把握することを目指す。

◆関連科目(博士前期課程)

児童臨床教育学演習【選択】

援助が必要な子どもたち(いじめ・不登校など問題を抱える子ども、情緒的な問題を抱える子ども、発達障害のある子ども等)が、どのような問題を抱えているかを学習する。その子どもにどのような援助が必要なのかを具体的に考える。スクーリングは事例検討会の形式で行い、参加者は自身の体験例を通して、問題の捉え方、考え方、具体的な援助方法を学習する。学校心理士の受験時に作成・提出する「ケースレポート」に対応。

障害児心理学特論【選択】

特別支援教育の体制について学び、特別支援学校や小・中学校の特別支援学級および通常学級に在籍する発達障害のある児童・生徒に対する実態把握や支援体制について理解を深める。また、発達障害のある児童・生徒の障害特性を理解し、支援方法の基本を学び、学校現場における事例の支援を検討できる基礎を養う。

教育心理学特論【選択】

教育現場での具体的な問題に即した教育心理学の知識や考え方を理解し、これに基づいて効果的な学習(保育)指導について考える。この視点から、まず、教育心理学の基本的な知識である学習と記憶のメカニズム、問題解決や知識の獲得について学習し、次いで、動機づけ、学習指導法、教科(知識)の構造化、指導技術、教師と子どもの関係や学級集団等について、授業や保育場面に当てはめて考える。

学校心理学特論【選択】

一人ひとりの子どもを対象とした心理教育的援助サービスの理論と実践の体系である「学校心理学」について、アセスメント、カウンセリング、コンサルテーション、コーディネーションに焦点をあてて、その方法について学ぶ。また、現代の子どもがもつ学校生活での問題とその援助について検討する。

学校カウンセリング【選択】

学校という特有な場面で起きている心理的な問題について、学校カウンセリングの視点から理解を深める。学校における援助活動は問題を抱えた児童生徒ばかりではなく、在籍するすべての児童生徒の援助を視野にいれている。そのために、学校カウンセリングの基本的な考え方を学び、援助の目標、対応、プロセスについて検討していく。

学校カウンセリング演習【選択】

将来学級や適応指導教室などで活かせるように、学校で役立つカウンセリングの4つの理論を学習する。スクーリングでは具体的な事例からロールプレイングを行い、体験を通して、学校カウンセリングに必要な様々な技法を学び、実際の面接で実践できるようにする。ロールプレイング演習を通して体験を行い、学校カウンセリングの事例を中心に、実践で使えるカウンセリング技法を学ぶ。

臨床心理学特論【選択】

他の心理学領域と比較しながら特に学校で役立つ臨床心理学の特徴を理解する。次いで臨床心理学の理論、臨床心理学の方法、臨床心理学の対象を解説する。特に幼児・児童・生徒の問題にアプローチするためにはどのような臨床心理学的アセスメントがあり、どのように使用するかの理解を求める。最後に認知行動療法やプレイ・セラピーなど具体的治療法についても解説する。

◆研究領域(博士後期課程)

児童教育学特殊研究

児童教育学研究の課題の一つは、実際の個々の子どもの具体的な活動を、相互行為論に基づきながら、その活動の過程と構造を質的に解明することにある。この特殊研究では、相互行為論としてコミュニケーション的行為論、そして質的研究法としてデータから理論仮説を生成する精度の高いGrounded Theory Approachを修得することを主眼におき、実践研究を目指す学位論文作成に資するような指導を行う。

児童発達学特殊研究

幼児期から青年期にある子どもの発達研究、および子どもと関わる親や教師に関する発達心理学・教育心理学研究の理解を深める。それを踏まえ、発達心理学や言語心理学を中心とした教育心理学、および読書・読書指導の心理学的検討を軸に学位論文の作成に資する力量を養う。

保育学特殊研究

保育という営みは、幼児が養育者に依存しながら、自らの自立を獲得していく過程で、幼児に対して必要かつ十分な援助をする行為であり、特に施設保育の場合、集団を対象とするところから、「援助」を成立させるには、幼児(群)の生活過程、集団的関係、モノとの関係において、十分な理解が前提にある。この幼児理解の特色を踏まえ、理解を深めることを目的として課題研究を行う。

◆関連領域(博士後期課程)

児童保健学特殊研究

子どもの成長発達において、精神と身体が統合されるのは一つの達成と考えられるが、様々な要因によって妨げられ、結果的に多様な障害が引き起こされる。生理学、病態学的観点に基づき、健全な発育を推進するための保健学的方法論を追究し、学位論文に資するよう指導を行う。

児童福祉学特殊研究

子どもの福祉問題を解決するためには、問題解決の鍵をにぎる地域社会を分析、評価する視点を実践活動を通して地域社会と関連付けながら把握しておくことが必要である。さらに、地域にねざした援助活動の方法論を理解することも必要である。社会学を中心とするコミュニティ理論の研究と地域社会への専門的接近方法としてのコミュニティワーク理論、地域福祉計画論、社会計画論などの研究を中心に指導を行う。

児童文化学特殊研究

児童文化学構築のための基礎的研究として、日本文化、比較文化に関する内外の文献研究を行うとともに、児童文化学の在り方について、また児童文化そのものの現状と在り方について考察する。

保育マネジメント特殊研究

近年、保育や幼児教育の現場では、保育士や幼稚園教諭のキャリア向上、幼児の事故や保護者対応に関わる諸問題等、従来にはなかった課題が増えている。そこで、保育所や幼稚園等の管理者や経営者を主な対象として、保育現場における管理・経営についての考察を深めるとともに、諸問題に関わる事例分析を通して、博士レベルの保育のトップリーダーの力量向上を図る。

教科内容学特殊研究

教科内容学は「教科内容を教育実践との関連で研究する」学問である。すなわち、学問や諸科学等の研究成果の内容が子どもの認識と成長にどのように寄与するかという教育の観点からそれらの内容や価値を捉え、教科内容を創出することを目的としている。そこで、同科目は、そのための概念や研究方法を理解するため、受講生の研究課題との関連で、文献講読やそれを踏まえた議論を展開し、教科内容学研究の方法を考究する。

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