柔道整復師の仕事内容とは | ケイコとマナブ.net

柔道整復師の仕事内容とは

柔道整復師法に基づいて、損傷した身体の一部を回復させることが柔道整復師の仕事です。
多くのスポーツからニーズが高まっている柔道整復師ですが、普段はどのような仕事をし、どのようなキャリアプランがあるのでしょうか。

今回は、柔道整復師の仕事内容をご紹介します。

柔道整復師の仕事内容について

柔道整復師は、医師と連携をとりながらスポーツで起こりやすい骨折や脱臼に対して施術を行います。主に整骨院で働くケースが多く、柔道整復師が施術できるものには以下のようなものがあります。

  • 柔道整復師の仕事内容 例
    ・骨や関節の損傷
    ・筋や腱、じん帯の損傷
    ・骨折、脱臼
    ・打撲、捻挫

また、柔道整復師の国家資格を取得すると、医療施設や福祉施設で機能訓練指導員として働くことができます。ここでは高齢者や不自由な身体機能がある方を対象にリハビリを行います。

無資格者がやると違法になるマッサージ分野とは

マッサージ分野を代表するあん摩マッサージ指圧や鍼灸は、無資格者が施術することは違法行為です。

これらのマッサージ分野を行うには、あん摩マッサージ指圧師および柔道整復師の資格が必要であり、無資格者の施術があった場合は処罰が科せられることが定められています(根拠法令 昭和45年法律第19号)。

柔道整復師の魅力(やりがい)

柔道整復師の魅力や、やりがいとしては以下のようなものが存在します。

  • 柔道整復師の魅力(やりがい) 例)
    ・信頼される喜びを感じられる
    ・施術により回復した患者の姿に嬉しさを感じられる
    ・責任感から向上心を感じやすい
    ・手に職をつけることができる

柔道整復師いちばんのやりがいは、不慮の事故などでケガを負った患者が回復し、笑顔を取り戻したときに実感しやすいようです。

辛い状況にある患者が回復のために頼れるのは、柔道整復師や医師をはじめとした医療従事者です。患者から信頼されるほど責任感を感じやすく、多くの柔道整復師は向上心と思いやりをもって施術に専念していると言います。

このような患者との関係性は、結果として長期的なやりがいを感じやすいといえるかもしれません。

また、国家資格である柔道整復師には多くの働く場所があります。
やりがいを感じやすい背景には、手に職を持って自分の希望に合った職場を選びやすいことも理由に挙げられるのではないでしょうか。

柔道整復師の一日の流れ

柔道整復師の一日の流れは、働く場所によって異なります。
ここでは、一般的な整骨院や整形外科勤務の場合の一例を紹介します。

出勤

準備:ベッド周りや、機器の準備を行います。

一日のスケジュールチェック:予約状況を確認します。

ミーティング(カンファレンス):スタッフ同士で共有事項や患者の対応を確認します。

施術時間:問診や検査を行い、患者の状況に合わせた施術を行います。

カルテ記入:カルテにその日の患者の情報を記入します。

ミーティング:午前中の報告、姿勢や動作などのアドバイスを行います。

昼休憩

午後:午前と同様の流れです。

(受付終了)

ミーティング:その日起きた出来事や対処した症例の報告を行い、改善点について提案をします。技術や知識のスキルアップのため、勉強会や練習会を行う場合もあります。

療養費申請書(レセプト)作業:保険者に対して療養費の申請用書類を作成します。

退勤準備:ベッド周りや機器の片づけ、清掃作業を行います、

退勤

柔道整復師を通じて身につくスキル

柔道整復師を通じて身につくスキルは、実用的なスキルと精神的なスキルです。
具体的には、以下のようなスキルが身に付きます。

  • 柔道整復師を通じて身につくスキル 例)
    ・解剖学や生理学、運動学などの理論と技術
    ・患者に適切な応急処置を施すための判断力
    ・患者との意思疎通から生まれる対話力

柔道整復師は骨や筋肉などの仕組みを正しく理解し、体に負担がかかりにくい施術を行うことが求められるため、専門知識と技術が身に付きます。

さらに、患者への応急処置では素早い観察力や判断力が養われるでしょう。患者が安心して施術を依頼できるようわかりやすく正確なインフォームドコンセントを行うことも柔道整復師の役目です。

そのほか、自分の行いが患者へどのような外的影響、内的影響を与えるのかを意識することで、知識の吸収や探究心の向上に貢献しているといえるのではないでしょうか。

柔道整復師の将来について(キャリアプラン)

柔道整復師は、病院や整骨院、介護施設、スポーツチームなど、多くの働く場所がある職業です。
独立開業が認められている職業でもあるため、将来のスタイルを意識したキャリアプランを立てることが重要です。
実際、柔道整復師の中には、独立を目指す人も多いと言われています。
独立をして自分の整骨院を持つ人もいれば、フリーランスとしてさまざまな職場で働く人も存在します。

また、国家試験に合格したあとは、公益財団法人柔道整復研修試験財団が認定している施設で1年間の臨床研修を受けることが可能です。

マッサージ分野の他職種の主な仕事

マッサージ分野の他職種の仕事としては、以下のようなものが存在します。

  • はり師
    はりでツボ(経穴)を刺激することで自然治癒力を高めることが目的
  • きゅう師
    熱したもぐさで温熱刺激を与える治療法のひとつ
  • あん摩マッサージ指圧師
    指圧マッサージなどにより血行促進やこり解消を促すことが目的
  • リフレクソロジスト
    心身(とくに精神面)に対するリラクゼーションが目的

マッサージ分野の中で、柔道整復師以外に国家資格が必要な職業は、はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師です。 それぞれ、国家資格を取るための専門学校で専門知識を学び、国家試験に合格することが必要です。

同じマッサージ業界でも職種が異なると用いる技法や目的が大きく変わります。

他の職種が体の健康増進やリラクゼーションを目的としている反面、柔道整復師は身体機能の回復を目的としています。
資格や仕事選びでは自分が働きたいスタイルや目的を明確にしておくことが重要です。

(監修者:柔道整復師 / 松岡裕右)