作業療法士の仕事内容とは | ケイコとマナブ.net

作業療法士の仕事内容とは

作業療法士は、患者の心と身体のリハビリテーションを行う仕事です。
医療施設や福祉施設で求められる存在ですが、普段はどのような仕事をし、どのようなキャリアプランがあるのでしょうか。
ここでは、作業療法士の仕事内容をご紹介します。

作業療法士の仕事内容について

作業療法士は、患者が日常生活を送るために必要な、以下のような動作のサポートを行います。

  • 作業療法士の仕事内容 例)
    ・指を動かす
    ・食事をする
    ・入浴をする
    ・趣味や遊びを楽しむ
    ・家事をする

このように、社会生活や文化的生活を楽しめるようなサポートを行うのが作業療法士の特徴です。

作業療法士の魅力(やりがい)

作業療法士の魅力や、やりがいとしては以下のようなものが存在します。

  • 作業療法士の魅力(やりがい) 例)
    ・患者と喜びを分かち合える
    ・努力が報われたときの達成感がある
    ・多くの課題に向上心を持って取り組める
    ・手に職をつけることができる

作業療法士がやりがいを感じやすいのは、リハビリテーションを通じて患者に健やかな精神状態や笑顔が戻ったときだといいます。

できなかったことができるようになったとき、それまでの努力が多いほど達成感を感じやすく、次の課題への糧になるでしょう。

また、作業療法士はひとりひとりの患者に適切なリハビリ内容を試行錯誤しなければいけませんが、難題が次の課題へのヒントとなる場合も多く、目の前の業務に向上心を持って取り組むことができます。

作業療法士の大変さと充実度について

作業療法士が大変さを感じやすいものは、以下のとおりです。

  • 体力が必要な仕事
    木工や園芸などのリハビリ準備や、リハビリ中のサポートでは多くの体力を必要とします。
    また、訪問リハビリの場合は天候にかかわらず、患者の家まで出向いて限られた時間の中で最適なリハビリを行わなければいけません。
  • 勉強が多く日々の学習が必要
    リハビリテーションにかかわる専門知識や制度はもちろん、患者の状態に合わせた指導、助言を行うための知識を身につける必要があります。
    また、趣味や遊びのバリエーションをつけるには、多方面への興味と情報収集が欠かせません。
  • 患者とのコミュニケーション
    患者とコミュニケーションを取ることは、作業療法を円滑に進めていくためにも欠かせません。ひとりひとり異なる性格や精神状態を理解して、信頼や安心を得られるようなコミュニケーションテクニックを磨くことが大切です。

作業療法士を通じて身につくスキル

作業療法士を通じて身につくスキルは、自身も楽しみながら行える実用的な作業療法スキルと、心のスキルです。
具体的には、以下のようなスキルが身に付きます。

  • 珍しいレクリエーションを取り入れた最新の作業療法ノウハウ
    患者の状態によって取り入れられるレクリエーションは異なりますが、なかには乗馬やヨットなどのリゾートリハビリテーションを行う場合もあります。
  • チーム医療を推進するための知識
    医療福祉業界で重要視されているチーム医療について、自身の考えや知識を深めていくことができます。
  • 人との絆を深めるコミュケーション能力
    作業療法士には患者やその家族からの信頼、安心を得られるようなコミュニケーションテクニックが求められます。そのため、仕事をつうじて高いコミュニケーション能力を養っていくことができるでしょう。

作業療法士の一日の流れ

作業療法士の一日の流れは、病院などの医療施設(病棟部門)とデイケアなどのリハビリサービス(デイケア部門)で異なります。
ここでは、働く場所によって異なる作業療法士の一日の流れ(一例)をご紹介します。

【病棟部門】
出勤

リハビリテーション

お昼休憩

基本的には午前中の繰り返し

作業療法士間のミーティング

退勤


【デイケア部門】
出勤

朝の活動の準備

送迎

朝の活動(レクリエーション)

お昼休憩

午後の活動(レクリエーション)

一日の出来事をすべて資料にまとめる

送迎

明日の準備を行い、退勤

作業療法士の将来について(キャリアプラン)

作業療法士は、国家資格取得後、各種医療福祉施設で経験を積んでいきます。作業療法士として5年以上実務経験を積むことで介護福祉専門員(ケアマネジャー)の受験資格を取得することもできるため、自分が得意とする専門分野を持ってみましょう。

専門分野が見つかると、将来の働き方を見据えたキャリアプラン計画を立てやすくなります。

また、高齢化社会の進行にともない、医療福祉業界では作業療法士へのニーズが高まることが予想されています。
働く場所が増えていくことからも、自分が理想とする働き方を見つけておくことが大切だといえるでしょう。
学会や研修会などを重ねて専門知識を高めることによって、研究職としての認定作業療法士を目指すことも可能です。

医療福祉業界の他職種の主な仕事

医療福祉業界の他職種の仕事としては、以下のようなものが存在します。

  • 医療福祉業界の職種 例)
    ・理学療法士
    ・言語聴覚士

作業療法士が日常生活での動作や趣味、文化的活動のサポートを行うのに対し、理学療法士は基礎的な身体動作のリハビリテーションを行います。
立つ、座る、歩くなどの基本動作回復訓練を行うため、身体機能に問題を持った患者と第一に接する専門職ともいえるでしょう。

また、言語聴覚士は話す、聞く、食べるなど、口や耳に関係する機能訓練を行う専門職です。

いずれも国家資格として認められ、医療福祉施設ではチーム医療の一員として欠かせない存在です。

(監修者:東京都作業療法士会 事務局長 / 中里 武史)