パン職人になるには

パン職人になるために必要な資格はありません。パン作りが学べる学校に通ったり、弟子入りしたりして、技術を身に付けることでパン職人になることができます。
ここでは、パン職人になる方法についてまとめました。

パン職人になるための資格について

パン職人になるために必要な資格はありません。パン作りの知識や技術を身に付けていけば、パン職人になることが可能です。

パン職人になるための道は大きく3つあります。
1つ目は、製パンや栄養、調理系の専門コースを有する大学や短大、専門学校に通い、その後に パン職人として就職するという道です。
学校に通ったのち、製菓衛師養成施設に1年以上通えば、製菓衛生師といったパン職人をする上でアピールポイントになる国家資格の受験資格を得ることができるというメリットがあります。

2つ目は、パン職人に弟子入りをしたり、製パン業界に就職したりして、勤務先でパン作りを学ぶという方法もあります。
学校に通い学ぶとなると、学費も必要になりますし、時間も当然かかります。
しかし、パン職人に弟子入りしたり、製パン企業に就職したりすれば、仕事をしながら、現役のパン職人から技能やスキルを身に付けていくことができるといえます。

3つめは、昼は製パン業界で働いて、夜間の専門学校などに通うという方法があります。
働きながら学校にも通うことで、理論と実践的な技術を同時進行で身に付けることができるというメリットがあります。

上記で紹介したように、パン職人になるには、さまざまな方法がありますので、自身に合った方法を選択しましょう。

パン職人を目指せる専門学校の学費

パン職人を真剣に目指していて、基礎的な知識や技能をしっかりと学びたいのならば専門学校に通うのがお勧めです。
専門学校の中には、1年間学ぶことで卒業可能なところや、業界とのコネクションがしっかりとしていて、就職のサポートを行ってくれるところもあります。

また、パン職人を目指せる専門学校には、夜間部の学校もあります。
そのため、昼間はパン業界で働きつつ、夜は専門学校で基礎を学ぶと言った形も行うことが出来ます。

  • 【某1年制製菓製パン科専門学校の場合】
    入学金:17万円
    授業料:73万円
    施設利用料:19万5000円
    実習費:48万5000円
    年間学費:141万円
  • 【某2年制製菓製パン科専門学校夜間部の場合】
    入学金:15万円
    授業料:33万円
    その他施設利用料や教材費:33万円
    年間学費:66万円

夜間部の方の学費は、昼間部の半分くらいなので、安く抑えることが可能です。
学費を払うのが困難な場合は各種奨学金や教育ローン、さらに、自立進学制度という専門学校の提携先企業で働かせて貰って、学費を払っていく制度を用意している専門学校もあります。

パン職人に向いている人・適性

パン職人に必要とされる適性としては、下記のようなものがあげられます。

例)
・ものづくりやパンが好きな人
・感性が豊かな人
・体力に自信のある人
・強いメンタリティのある人
・協調性のある人

パン職人になるには、パンが好きなことが一番に挙げられます。加えて、パンが好きなだけでなく、新しいパンを開発していける感性も大切といえるでしょう。

また、パン職人は大量の小麦袋を運んだり、生地をこねたりと体力が必要です。さらに、パン作りの経験が浅い人は、さまざまなミスをしてしまうでしょう。
ミスをしてもクヨクヨとし過ぎず、常に前向きに挑戦をし続ける精神力も必要となってきます。

最後に、パン職人は仲間と一緒にパンを作ったり、先輩からの助言を素直に受け入れたりして成長していく必要があります。
そのため、協調性も重要な適性の一つになるといえるでしょう。

パン業界の現状について

パン業界の現状は明るいといえるでしょう。パン食は、外国由来の食文化ですが、日本でも主食としてもおやつとしても食卓にしっかりと根付いてきています。

さらに、近年では、コンビニやレストランなどがオリジナルブランドのパンを製造するためにパン工場や工房を作ったり、大手パンメーカーもそれぞれ工夫を凝らしたさまざまなパンを開発する努力をしたりと、パン業界は広がりを見せています。

もちろん、パン業界での競争や、パンの原料となる外国産小麦が為替の変動で高騰することもありますが、パン業界の市場は安定しているといえるでしょう。

パン職人を目指した志望動機

パン職人を目指すきっかけとして多いのは、以下のようなものです。

例)
・おいしいパンで人に喜びを与えたいと思ったから
・何かを生み出したいと思ったから
・職人に憧れの気持ちを抱いていたから

パン職人になる人のほとんどがパンが好きです。そして、パンによって、誰かに食の喜びを伝えたいと感じたことをきっかけに、パン職人を目指すようになった人もいます。

また、何かを生み出すものづくりをしたいという思いや、道を極める職人になりたいという憧れがきっかけとなり、パン職人を目指した人もいるようです。

パン職人の主な勤務先

パン職人の勤務先としては、以下のようなものが存在します。

例)
・個人経営のパン屋
・大手ベーカリーチェーン
・製菓製パンメーカー
・ホテルやレストラン

パン職人は、ベーカリーチェーンや個人経営のパン屋などのパンを中心に扱う店はもちろん、パンにこだわるホテルやレストランなどでも勤務することが可能です。

また、製菓製パンメーカーでも、工場でパンを作ったり、開発部で新商品を考案したりと、多岐にわたってパン職人として活躍していけます。

パン職人のさまざまな雇用形態

パン職人の雇用形態としては、正社員や契約、嘱託社員、パートアルバイトなどの多岐にわたります。
ただし、パン職人の第一歩は、見習いからという場合がほとんどです。
見習いの場合は、アルバイトという扱いになる場合が多く、時給制で働くことになります。

しかし、スキルアップして見習いの期間が終われば、社員として採用されることも多いようです。
また、社員として独自性を磨いた後には、独立して自分の店を持つことも可能です。

パン職人は未経験でも修業をすれば開業を目指せる

パン職人として開業をするとなると、長い下積みを行ってから開業をするイメージが少なからずあります。
しかし、パン製造が未経験でも、修業次第では短期間で開業をすることも可能です。

たとえば、未経験の人が短期間で開業をする方法の一つとして、フランチャイズを利用する方法があります。
フランチャイズのパン屋は、パン製作の知識がなくとも、本部のサポートを受けたうえで店舗経営を行うことがきます。

また、フランチャイズに頼らずとも、自分のこだわりやアイデアによって、人気のパン屋に短期間でなった人もいます。

パン職人は、ものづくりの仕事です。ものづくりに重要な感性や個性が優れていれば、未経験でも短期間でパン職人になることもできるでしょう。

この仕事の著名人

塚本 久美 さん

塚本氏は、脱サラしてパン職人になった異色の経歴を持つ方です。
1ヶ月のうち、パンを焼くのは20日だけで、残りの10日間は材料調達の旅をされています。このことから塚本氏は自身を「旅するパン屋」と名乗っています。
「ヒヨリブロート」と呼ばれる月齢を意識したパンを作られています。

成瀬 正氏さん

パンのワールドカップである「クープデュモンド」日本代表に選ばれた経歴を持つ方です。
地方の街にこそ優れた店があるべきという考えのもと、飛騨高山の地で腕を磨き続けています。弟子も多く、成瀬氏のもとには「故郷に美味しいパン屋を開きたい」という意志のある若者が集まってきています。