着付けとは

着付けとは、着物姿を美しく見せる技術

日本の伝統文化である着物。

成人式やお正月の振袖、パーティに招待されたときに装う訪問着など、
さまざまな着物がありますが、それらを美しく着るためにはさまざまな
約束事やコツがあります。

それらのノウハウが集約されている技術が着付けです。

その技術の特色と、着付けを楽しむための基礎知識をご紹介しましょう。

着物を美しく着る技術とは

補整や腰ひもの締め方など、目に見えない部分の調整がポイントに

洋服は体の凹凸に合わせて立体的に作られているのに対し、
着物は直線裁ちで仕立てられているのが特徴。

体の凹凸があるままで着物を着てしまうと、余分なシワや緩みができてしまい、
すぐに着崩れしてしまうのです。

そのため、着物を美しく着るためには、和服専用の下着(肌襦袢など)を
着用することに始まり、補整をする、長襦袢を着る、着物を着る、
帯を結ぶといった手順をきちんと踏んでいくことがとても重要になります。

これらの手順に沿って、ごくごく基本的なポイントを紹介します。

最初は時間がかかるかもしれませんが、慣れてくれば20分〜30分くらいで
着られるようになり、和装のおしゃれを楽しめるようになるでしょう。

  • 補整をする
    体の凹凸を補整します。
    タオルや手拭いなどを使い、着物が似合うなだらかな筒型の体型にします。
  • 長襦袢を着る
    長襦袢は下着ではありますが、衿元を合わせる、衿の後ろの空き
    具合の調整など、しっかりと整えることが大切。

    着物を着てから直そうとすると、着崩れの原因にもなります。
  • 着物を着る
    衿先や裾など、要所要所に気を配りながら着ます。

    腰ひもをしっかり締め、シワなどがでないように着ることが肝心です。
  • 帯を結ぶ
    緩んできたりしないよう、ひと巻きするごとに引き締めながら巻いていくことが
    コツです。

着物の種類

和装のおしゃれを楽しむために知っておきたい着物の種類

着物も洋服と同じようにフォーマルからカジュアルまで、格付けがあります。
代表的なものを紹介しましょう

  • <礼装着>
    結婚式や記念式典など特別なセレモニーで装う着物。

    未婚女性の第一礼装は振袖、既婚女性の場合は黒留袖が第一礼装。

    親族の葬儀に着用する礼装は、既婚、未婚問わず、黒喪服となっています。
  • <略礼装着>
    礼装着に次ぐ格の着物。

    友人の結婚披露宴や、初釜など茶会、目上の人の家を訪問するときなどに
    着用します。

    既婚、未婚を問わず、略礼装着として用いられているのが色留袖、訪問着、
    色無地、付下げなど。

    付下げは訪問着よりも略式の礼装で、模様やコーディネイトの仕方によっては
    気軽な外出着としても着用できます。
  • <外出着>
    観劇や友人との食事会、習い事、ショッピングなどで、気軽に装えるおしゃれ着。

    小紋や付下げは未婚、既婚関係なく気軽な外出着として着用できます。
  • <普段着>
    日常生活やちょっとした外出などに適している着物。

    浴衣や紬、ウールなど。

    なお、浴衣はお祭りや花火大会など、夏のおしゃれ着として着用されることが多いアイテムです。

着物コーディネイトの重要ポイントは帯。

着物の種類やシチュエーションに合わせて選びたい

帯は着物の種類や、どんな場面で装うかを考えて選ぶのが原則。

基本的な帯の種類をお教えしましょう。

  • <袋帯>
    袋状に織られていることから袋帯と呼ばれるようになりました。

    現在では表地と裏地をそれぞれ織り、それを2枚に織り縫い合わせて袋状に
    仕立ててあるものが多くなっています。

    主に留袖や訪問着、振袖に合わせ、結婚式などフォーマルな席に用いる帯
    です。
  • <名古屋帯>
    袋帯を簡略化したもので、九寸名古屋帯とも呼ばれています。

    色無地や小紋、付下げなどに合わせ、フォーマルな席から気軽な外出着、
    普段着まで、幅広く用いることができます。
  • <袋名古屋帯>
    八寸名古屋帯、かがり帯とも呼ばれています。

    袋帯と名古屋帯のそれぞれの長所を取り入れて作られたもの。

    織の帯がほとんどです。
  • <兵児帯>
    絞り染めで柄をつけたものなど、生地がやわらかく、結びやすいのが特色。

    もとは男性や子どもが浴衣や普段着に合わせていた帯ですが、最近では女性が
    浴衣に合わせる帯として用いられることが多くなっています。