オーケストラでのフルートの役割 | ケイコとマナブ.net

オーケストラの中で活躍するフルート

オーケストラの中央で
輝きのある音を奏でる

長い歴史をもち、数々の名曲を奏でてきたフルート。

独奏はもちろん、ほかの楽器とのアンサンブルも楽しめる楽器であることは
前述の【フルートの魅力】でもお伝えしましたが、
それではオーケストラの中ではどんな役割があって、どんなふうに活躍
するのでしょう? 

基本的なところをご紹介します。

フルートはオーケストラの中で
木管楽器群に配置される

さまざまな楽器の持ち味を活かし、曲を奏でるオーケストラ。

その楽器編成はどうなっているのでしょう。

オーケストラの楽器編成は演奏する曲や指揮者の解釈などにもよりますが、
通常は次のパートから編成されています。

  • 弦楽器
    第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス
  • 木管楽器
    フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット
  • 金管楽器
    ホルン、トランペット、トロンボーン、チューバ
  • 打楽器
    ティンパニ、トライアングル、シンバル、大太鼓・小太鼓、木琴、マリンバ、
    ヴィブラホンなど

フルート奏者の人数は?

オーケストラの楽器編成などによって、フルート奏者は1名~3名程度。

フルートの一種「ピッコロ」の奏者が加わる場合も

大勢の演奏者が集うオーケストラでは、フルート奏者の人数は何人いる
のでしょう?これには基本的なルールが決められています。

ここでキーワードになる言葉は1管編成、2管編成、3管編成、4管編成と
いう言葉。

これは木管の各楽器で配置される本数(奏者の人数)のことで、
オーケストラの規模を表す言葉でもあります。

<オーケストラの木管楽器の編成とフルート奏者の人数>

  • 【1管編成】
    オーケストラの総勢は30名程度。

    そのなかで木管楽器は各1名(フルート1名、オーボエ1名、クラリネット1名、
    ファゴット1名)となります。
  • 【2管編成】
    標準的な編成とされています。

    オーケストラは総勢50名程度で、そのなかで木管楽器は各2名。

    曲によってはフルート1名+ピッコロ1名という配置になることもあります。

    ピッコロはフルートの1種で、明るく鋭い音色が特徴です。

    詳しくは後述の「フルートの一種、ピッコロとは?」をご覧ください。
  • 【3管編成】
    オーケストラは総勢75名程度。

    うち木管楽器はそれぞれ3名ずつですが、フルート2名+ピッコロ1名、
    クラリネット2名+バスクラリネット1名という具合に配置されることが一般的です。
  • 【4管編成】
    オーケストラの総勢は総勢100名ほどになり、木管楽器は各4名ずつ。

    この4管編成のケースでもフルート3名+ピッコロ1名などという配置になることが
    一般的です。

<オーケストラの一般的な楽器配置>

フルートの一種、ピッコロとは?

サイズが小型でも、フルートよりも1オクターブ高い音が出て、明るくて
鋭い音色が特色

【フルート奏者の人数は?】でお伝えしたように、オーケストラの楽器編成によって
フルートに加えられる楽器がピッコロ。

イタリア語で「小さい」を意味し、その名の通り、フルートの半分ほどの長さの
楽器です。

フルートの長さがだいたい60センチくらいなのに対し、ピッコロは30センチくらいと
小型ですが、フルートの1オクターブ高い音を出すことができます。

最高音はピアノ(88鍵)の最高音と同じといい、かなりの高音が出るうえ、
明るく突き抜けるような音色でオーケストラを盛り立てます。

フルートと同じ指づかいで演奏できます。

フルートのオーケストラでの役割

主旋律を奏でることもあれば、ほかの楽器の音に輝きを添え、
オーケストラの完成度を高める

フルート奏者は、オーケストラの中での人数は少ないのですが、
柔らかく美しい音色で主旋律を演奏することも多く、木管楽器の花形
ともいえる楽器でしょう。

また、装飾的に音を出して弦楽器の音に輝きを添えたり、曲の高音域で
輪郭をとるなど、オーケストラの中で重要な役割を果たします。

フルートの名曲を聴いてみよう!

フルートを演奏する楽しみもあるけれど、名曲を聴いてフルートの魅力に触れる
楽しみも味わいたい

フルートに興味があって、スクールで習ってみたいと思っている人は、よい演奏を
聴いてみることもおすすめです。

フルートの演奏が印象的な名曲はたくさんあります。

ごく一部ですが、代表的な曲を挙げてみました。

CDで聴いてみてもいいし、演奏会に足を運んで生のフルート演奏に触れて
みるのもいいでしょう。

<フルートの名曲>

  • J・S・バッハ(1685~1750/ドイツ)
    ソナタ『管弦楽組曲第2番ロ短調』

    管弦楽組曲ですが、フルートがソロのように大活躍する曲です。
  • モーツァルト(1756~1791/オーストリア)
    『フルートとハープのための協奏曲ハ長調』

    フルートとハープの明るくなごやかな音色を楽しめます。
  • ビゼー(1838~1875/フランス)
    『アルルの女』第2組曲より<メヌエット>

    『アルルの女』といえば、この曲が連想されるほど、よく知られた曲です。
  • フォーレ(1845~1924/フランス)
    『ペレアスとメリザンド』組曲より<シシリエンヌ>

    美しい旋律を奏でる、素朴で温かみのあるフルートの音色が印象的です。
  • チャイコフスキー(1840~1893/ロシア)
    『くるみ割り人形』より<中国の踊り>

    舞い上がるようなピッコロの演奏を楽しめる曲です。
  • ドビュッシー(1862~1918/フランス)
    『牧神の午後への前奏曲』