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教授紹介
神田外語大学大学院
言語科学研究科

目次

岩本 遠億
:言語学、日本語学、語彙意味論、日本語文法、テンス・アスペクト
教員一覧

【インタビュー】人気教員は社会人をどのように指導しているのか?

専門分野:言語学、日本語学、語彙意味論、日本語文法、テンス・アスペクトいわもと えのく岩本 遠億教授

神田外語大学大学院
言語科学研究科

漠然とした疑問を先端的研究へ、先端的研究を実際の授業へ

担当科目
言語科学演習、言語学概論、日本語学研究、日本語教育文法研究、言語学特論演習、日本語学特殊研究 など
経歴
東京学芸大学卒業。国際基督教大学大学院博士前期課程修了。オーストラリア国立大学博士課程修了。言語学博士。2008年より神田外語大学大学院言語科学研究科教授。同留学生別科長、グローバル日本語センター長等を歴任。現在同研究科日本語学専攻長、同留学生別科長。
著作物・論文
主な著書:『事象アスペクト論』開拓社(2008年)、『Linguistics: In Search of the Human Mind』(共編著)開拓社(1999年)主な論文:「テイルの一つの意味」庵功雄・田川拓海(編)『日本語のテンス・アスペクトを問い直す』ひつじ書房(2021年)、「アスペクトと事象構造の変更」(単著)由本陽子・小野尚之(編)『語彙意味論の新しい可能性を探って』開拓社(2015年)「シメルの多義性とクオリア構造」『言語科学研究』23号(2017年)他
これまでどのような学生を指導してこられたのですか?
 社会人として日本語学校やボランティアとして日本語を教えてこられた方々は、何らかの問題意識を持っていらっしゃると思います。ただ、それが日本語教育の分野でこれまで研究されてきたこととどのような関係があるのか、どのように結びつけたら良いのか明確に意識できない場合が多いと思います。本研究科ではそのような漠然とした疑問や問題意識を持つ方を積極的に受け入れ、それを先端的研究の中に自ら位置づけることができるように、また、先端的研究を実際の教室活動に活用できる能力を獲得することができるように指導しています。
 これまで一定の研究を行なってきたとか、自分で綿密な研究計画を立てられることを前提としていません。しかし、修士課程を修了する時には十分な学術的知識と教育技術を身につけ、本研究科で研究した学生たちの多くは修了後、国内外の大学の専任教員や非常勤教員、国際交流基金の専任講師や日本語上級専門家、日本語学校の経営者や教師として活躍しています。■これまで指導した社会人学生の研究テーマ日本語学習者の言語不安とスピーキングパフォーマンスの関係/日本語作文におけるタスクとテキストタイプの効果/日本語作文におけるタスクタイプ、プランニング条件、および、日本語力が与える効果/自他動詞の交替可能性と名詞の変化の自発性について
ゼミや研究室ではどのような教育をされていますか?
 本研究科に入学する社会人の方々は、綿密な研究計画を入学前から持っているわけではありません。そのため、研究室や指導教授が決定するのは2年次の4月で、1年次の間はいろいろな教授の授業を受けることになります。私たちの研究科は日本語教育研究、日本語研究、コミュニケーション研究で多様な授業を開講し、比較的短期間で最新の論文を理解できるように指導しています。
 私たちの専攻には日本語学コースと日本語教育学コースの二つのコースがありますが、いつでも変更でき、入学後出会った研究分野の中から数ヶ月をかけて自分の研究テーマを新たに設定することが可能なのです。本研究科に入学する方々のほとんどが入学後研究テーマと計画を変更しますが、これは、私たちが適切な教育と指導を行なっていることの証だと自負しています。新たな学問的出会いがあれば、より良い研究テーマを見つけるのは当然だからです。2年次になると、毎週指導教授から個人指導を受けながら、修士研究を進めることになります。
どんな経験や関心を持つ学生に進学してほしいですか?
 自分の研究とは直接関係がないと思うようなことにも興味を持って知識を広げることに喜びを感じる方々に入学していただきたいですね。日本語学習者は、最初日本語の能力は低くても、他の分野で高い能力を持っていたり、実績のある仕事をしてきた人も少なくありません。そのような人たちのニーズに真摯に答え、彼らから尊敬される日本語指導を行うために、新しいことへの興味とチャレンジ精神を持っていることが大切です。

【神田外語大学大学院言語科学研究科】の教員一覧

  • 木川 行央教授●担当科目:言語科学演習、日本語学研究(音声・音韻)、日本語学研究(方言・日本語史)、日本語学特論演習 など

    東京都立大学人文科学研究科博士後期課程単位取得満期修了。姫路獨協大学講師・助教授・教授を経て、2000年より現職。主な著書・論文は「大井川流域における言語変化」『空間と時間の中の方言』(2017)「静岡県松崎町方言のアクセントにおける「ゆれ」の実態:語アクセント調査と談話資料の観点から」『音声研究』15-3(2011)「大井川流域における文法形式の変化」『國學院雑誌』119-11(2018)

  • 堀場 裕紀江教授●担当科目:言語科学演習、応用言語学研究、日本語習得研究、日本語教育学研究、評価法研究、言語教育学特殊研究 など

    Ph.D. (Education, U of Minnesota)。U of Massachusetts准教授を経て現職。主な論文はReading in a Foreign Language (2015/13), Discourse Processes (2000), Modern Language Journal (2012/1996/90), Language Learning (1993), Studies in Second Language Acquisition (1996/93),日本語の習得研究(2007/02), Shehadeh & Coombe (2012) Task-based language teaching in foreign language contexts (John Benjamins)に掲載。

  • 遠藤 喜雄教授●担当科目:言語科学演習、日本語学研究(統語)、日英対照研究、談話分析研究、言語文化研究、言語学特殊研究 など

    ジュネーブ大学言語学科博士課程修了(Ph.D.)。横浜国立大学などを経て現職。日本英語学会学会賞委員長。主な著書・論文は『日本語カートグラフィー序説』(ひつじ書房 2014)、『世界に向けた日本語研究』(編著 開拓社 2013)、『Locality and Information Structure』(John Benjamins 2007)など。

問合せ先043-273-1320 (日本語学)
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