意外に簡単な社会人入試

入試の不安解消マニュアル 〜大学院〜

英語

英語にも挑戦すると受験校が広がる

大学院では、入学後に英語の文献を読む必要もあることから、社会人入試といえども英語科目を課すところもある。とくに、心理系や名の通った人気の研究科では英語の試験を実施し、それを一次試験の材料にしていることもある。英語がどうしても苦手な人は英語試験のない大学院を選択するのが賢明だが、学生時代わりと英語が好きだったという人は、英語試験を受けることにすれば、大学院の選択肢を広げることができる。どちらが自分にとってよいのか考えてみよう。
大学院の英語試験では、文法問題を出題することはあまりなく、長文の部分英訳や和訳を課すところがほとんどだ。長文の内容は、研究分野に関連するケースが多い。

専門分野に絞って対策をしていくこと

大学院の英語というと難しそうに思うかもしれない。しかし、自分の専門分野に絞って勉強していけばよいので、それほど恐れる必要はない。
問題には比較的平易な入門書や論文からの抜粋が用いられることが多いので、まずは過去問題を入手し、どの程度の問題が出題されているのかを確認しておこう。その上で、学ぼうとする分野の専門用語を覚えること。専門用語を集めた単語集はあまりないので、自分で専門書から単語を抜き出してノートを作るなどの工夫をしておくとよい。
学習では、意訳を避け、原文に忠実に訳す練習をすることが大切。英文の大意をつかみ理解したつもりでいても、実際に日本語に置き換えるのに苦労することもある。時間配分を考えながら手書きする訓練をしておこう。
最近では、英語試験に代えてTOEIC(R)やTOEFLのスコアを提出させる大学院もある。出願時になって慌てないように、募集要項でしっかり調べておくことも必要だ。

こんな問題が出題される

次の全文を訳しなさい。

The role of government in the rapid and sustained growth of East Asian NIEs has been one of the most contentious issues among economists. Neo-classical economists maintain that the phenomenal growth of the NIEs can largely be explained by the active role of the private sector and well-functioning market systems. According to them, stable macroeconomic conditions, high rates of savings and investment, investment in education and human capital, and liberalization of foreign t

The alternative ‘development state’ view maintains that without the role of government to induce entrepreneurs to invest in high-risk ventures as well as to compete in international markets with incentives, subsidies, protection and so on, the rapid and sustained growth of the NIEs might not have been realized.

(出典:K.S.Jomo ed., Manufacturing Competitiveness in Asia, Routledge Curzon, 2003)

※経済学系の大学院の入試問題例

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