ここ数年、ＭＢＡは海外より国内で取得するというビジネスパーソンが急増中だ。グロービス経営大学院の２００９年度入学者数は定員１８０名に対し、前年度比約1・8倍となる２２３名。早稲田、慶應のビジネススクールでも前年度並み、あるいは増加傾向にある。
この背景には、国内の景気悪化による海外ＭＢＡ留学者数の減少や、スクールを取り巻く法制度の変化で、専門職大学院や都市型パートタイムビジネススクールの新設が相次いだことなどがある。学校数の増加は互いの競争を生み、カリキュラムの質も向上。ケースメソッドやディスカッションで実践的なＭＢＡ教育を受けられる環境が整い始めた。キャリアアップ目的で学びたい社会人にとって、ＭＢＡ取得はより現実的な選択肢となってきているのである。