関西大学大学院が社会安全研究科社会安全専攻を開設
防災や事故防止、減災に資する融合研究を推進し「国民生活の安全・安心」を支える人材を育成する
■ 防災・減災や事故防止を研究する新しい研究科が開設
近年、「防災・減災」「事故防止と安全」の学問分野について、社会的に重要視され始め、すでに欧米諸国では大学院レベルで活発に教育研究が行われている。しかしながら、日本では体系的に学ぶことができる教育・研究機関がほとんど設置されていない。そうした社会の要請に応えるため、関西大学は来春より「社会安全研究科社会安全専攻」を開設する。
同研究科では「防災・減災系コース」と「事故防止・減災系コース」の2コースを設置する。研究者の育成と共に、社会人教育として省庁や自治体等などで活躍する社会人のリカレント教育も行う。
入学定員は15名で、多様な学生を受け入れるため、一般、社会人、外国人留学生の入学試験を実施する予定である。
■ 国際的に活躍する人材輩出を目指す
同研究科は、現代社会における「安全を脅かす様々な課題」に対応する人材を輩出することで、「安心・安全で質の高い生活のできる国」の実現に貢献する。学際融合的な教育・研究を行い、大学院生に必要な異分野の知識と組み合わせた複眼的・総合的なカリキュラムを提供。防災・減災および事故防止に寄与できる高度な専門的知識とシミュレーション能力を身につける。
本研究科修了生は、2012年4月開設を計画している博士課程後期課程への進学のほか、国内外の社会安全問題を取り扱う研究機関、公務員、中学・高校の教員などに進む予定。
また、社会人入試により入学した社会人の場合は、修了後、防災・減災や安全、危機管理の専門家として元の職場において活躍することが期待される。
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