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教授紹介
聖学院大学大学院
心理福祉学研究科

目次

森岡 由起子
:乳幼児・母子精神保健、児童青年精神医学、臨床心理学

【インタビュー】人気教員は社会人をどのように指導しているのか?

専門分野:乳幼児・母子精神保健、児童青年精神医学、臨床心理学もりおか ゆきこ森岡 由起子特任教授

聖学院大学大学院
心理福祉学研究科

あなたの”なぜ”が、未来の新しい常識になるかもしれません

担当科目
心理学特論X、心理学特論XIII、乳幼児・母子心理学演習I
経歴
茨城大学教育学部教育心理専攻科修了。1988年に山形大学医学部にて博士号を取得。1977年山形大学医学部精神神経科助手、同学部看護学科教授、大正大学人間学部臨床心理学科教授を歴任し、2020年4月に聖学院大学心理福祉学部特任教授に就任。
著作物・論文
『サイコセラピューティックな看護』金剛出版(2007年)、『あたらしい精神保健』医学出版社(2010年)、「学齢期・中学生となった極低出生体重児のアセスメントと支援」明治安田研究助成論文集(2018年)
これまでどのような学生を指導してこられたのですか?
本コースは2020年度よりスタートします。そのため、現在どのような学生を指導しているのかをご紹介することはできませんが、スピリチュアルケアを学びたいという牧師さんや、発達障害に関する知識を深めたいという特別支援学校の教員の方など、説明会には様々な職種の方々がお越しになりました。以前の大学でも、私は看護師や助産師などの医療関係者や、産業カウンセラーや児童相談所などの心理職の方を指導していましたし、今回の公認心理師コースにおいても同様の方々が入学されることを期待しています。他にも特別支援学校教員の支援をされている大橋先生やスピリチュアルカウンセリングに詳しい藤掛先生などがいらっしゃいますし、公認心理師の資格取得を希望する方はもちろん、「現場で活用できる実践的な知識を学びたい」という方にとっても役立つ環境が用意できるのではと思っています。■これまで指導した社会人学生の研究テーマ6、9、12歳になった極低出生体重児の知的能力の特徴/母親の出産方法の選択と出産体験その後の健康状態・育児に関する縦断的研究/成人期自閉症スペクトラム障害者のアタッチメントについて
ゼミや研究室ではどのような教育をされていますか?
心理・福祉職は、人と接する仕事。時代によって人の生き方も変わっていきますし、「統合失調症患者の長期入院が減った」「摂食障害が少なくなって、ストレス性のうつ病が増えた」とニーズも変化していきます。そういう意味では、私たち研究者自身が臨床の”今”を知ることには大きな意味がありますし、本コースの学生の方にも病院、学校などの”現場”を数多く経験してもらう予定です。かつて「夫が出産に立ち会うと、その後の夫婦生活に支障が出る」という“当時の常識”に疑問を持つ助産師教育にあたっていた社会人大学院生を指導したことがあるのですが、ともに現場での検証を進めていくなかで“そういうエビデンスはないという事実”にたどりつき、その研究がきっかけとなって「立ち合い出産」は社会に広く普及することになりました。現在でも私は病院のプロジェクトを継続していますし、本コースにおいてもかつての教え子と同じような研究手法を実現していければと考えています。必要であれば学生が関心を持つ領域の第一人者も紹介しますし、国内外での学会発表や、交流のチャンスも積極的に提供していきたいと思っています。
どんな経験や関心を持つ学生に進学してほしいですか?
公認心理師を目指す方はもちろん、「現場で感じた疑問を解消したい」という方にもぜひ本学の門扉を叩いてほしいですね。「まだ何を研究すればいいのかわからない」という方は、入学前に本学の説明会にお越しください。私たちとともに仕事を振り返りながら、探究すべきテーマを決めていきましょう。最後にひとつ、私の口癖でもある「考えることをそこでとめるな」という言葉を皆さんに送りたいと思います。新しい大学院のため、前例もルールもありません。ともに考え、ときに議論しながら、皆さんと一緒に大学院の文化(culture)をつくっていけたらと思っています。
問合せ先048-780-1707(広報)ホームページはこちら
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