【最新版】科目等履修生制度がまるわかり！手軽に始められる大学・大学院での学び方

よく科目等履修と省略されることもありますが、正式名称は科目等履修生制度。
この制度は大学・大学院の正規課程の科目を、正規入学せず、科目単位で履修できるという制度です。その科目に関しては正規学生と同様にテストも受けられ、単位も与えられます。まずは1科目だけ、科目等履修生制度で学び始めてみることもOKという大学・大学院も多数。関連する数科目をまとめた科目等履修パッケージを提供しているケース、さらに必修・選択の科目を設けて科目等履修のコースを設けているケースもあります。

ビジネス関連、今注目度の高まっているITやAI、心理学、教員免許など、基礎となる考え方から実践的な技術、最新の知識までさまざまなことを科目等履修で学ぶことが可能です。

戦略的思考やリーダーシップ、組織・人事マネジメントなどビジネスですぐに役立つような内容を学べる大学・大学院がたくさんあります。
特に大学院ではテーマを体系立て、かつその道に精通した教員から学べます。ロジカルシンキングやマーケティング論、さらには会計や契約法などの法律を学べる大学院もあります。
今の仕事で自分に足りないことや今の仕事で欲しいと思う知識や思考法に気づいたら、そこから科目を探してみてはいかがでしょうか。

ビジネス系の科目を学べる大学・大学院を探す
経営・事業戦略・中小企業経営　
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人事・組織マネジメント・リーダーシップ

ＩＴ関連の科目は、大学院で非常に充実しています。ビッグデータ解析や機械学習、システム設計やさらにはインターネットビジネスに関しても学べるような大学院もあります。ＩＴ関連の知識は今後もビジネスパーソンとして成長するうえで必要とされてくる知識でもありますので、科目等履修でまずはお試ししてみるのもいいでしょう。

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ＩＴビジネス戦略・情報セキュリティ

社会人になってから学びたいと思う科目として常に人気なのは心理学。もちろん科目等履修でも学ぶことができます。通信制大学であれば対人関係についてや、職場でより良い人間関係を構築するための知識が学べるコミュニケーションの心理学、また親子関係の心理学を学べる大学もあります。
さらに体系的に心理学を学びたい場合は、大学院で探してみてください。

心理学系の科目を学べる大学・大学院を探す

通信制大学では、社会的にも注目されており人材不足も叫ばれている福祉にかかわる科目も充実しています。認知症の方のケアやソーシャルワークについて学べる大学もあります。福祉に興味があるからまずは科目等履修で学んでみる、というのも手ですね。
また、デザインや映像制作、美術について学べる通信制大学もあり、趣味を本格的に学ぶ足がかりにすることもできます。
大学院ですと英語で最先端の法律を学べるという科目や世界で活躍できるような人を育成するグローバルコースなどを学べるところもあります。

今の自分に足りない知識を補うために学ぶ人から、科目等履修で資格取得を目指す人までさまざまな人がこの制度を活用しています。

教員免許状など、大学で定められた科目を履修することが義務付けられている資格の取得に科目等履修でチャレンジすることもできるので、教職を目指す人が利用することも多いです。また、すでにもっている教員免許状を上位免許状にしたり、他教科の教員免許状を追加で取得することも可能です。
すでにもっている免許や実務経験の条件次第で小学校教諭二種免許を最短6ヵ月で目指せる通信制大学などもあり、教職を目指す、携わる方はぜひ同制度を利用してほしいです。

最終学歴や大学等で取得した単位数、実務経験などの条件はありますが図書館司書や学校図書館司書教諭、学芸員などの資格を目指せる通信制大学も。かつて大学に通っていた時にはあきらめた図書館司書や学芸員の夢をあきらめきれず、第二の人生のために科目等履修で資格を取得する人も多くいます。

以前に学んでいた時と現在では同じ科目でも内容が様変わりしていることもあります。かつて学んでいたことが今ではもう古い知識になっているからということで、改めて自分がかつて学んだことを最新知識を手に入れるために学んでいる人も。
人生100年時代、過去の知識が古くなっていることも多いので知識のアップデートとして科目等履修で少しずつ学ぶのも、いいかもしれません。

科目等履修を受ける場合、通信制大学で学ぶのか、大学院で学ぶのかでかかるお金と出願方法が違ってきます。

1科目の開講期間は、2学期制なら4カ月程度、4学期制なら2カ月強が一般的。複数科目をこの期間で履修することも可能です。

科目等履修の受講料は大学より大学院のほうが相場は高いです。通信制大学なら1科目1万円台から学べるところもあります。大学院でも3万円程度から学べるところから、13万程度の受講料の大学院まで幅広いので、気になる大学・大学院の情報を調べておきましょう。

科目等履修ができる学校を探す

科目等履修生として学ぶ場合には、書類選考のみ、または書類選考と面接で選抜する大学・大学院が多いです。
出願の際には、大学・短大卒者の場合は、大学・短大の卒業（見込）証明書、成績証明書などの提出が必要。高校卒の場合は、高校の卒業証明書や調査書などの提出が必要です。
いずれも出身校で発行してもらいますが、書類の作成・発行に数日を要する場合もあるので早めに手配しておくことが大切です。

科目等履修生制度を利用することは、多くのメリットがあります。

自分のペースで自分の学びたいことをピンポイントで学べます。必要な科目のみ好きなタイミングで学べるのは非常に大きなポイントです。

1科目履修したら、次の学期にもう１科目といったかたちで、ピンポイント利用を続けてスキルアップを図ることも可能です。

科目等履修を活用して、まずは1科目を受講し、自分に合った大学・大学院かどうか、通えるかどうかを判断してから正規入学へと進む道もあります。
履修した単位は、修了に必要な単位に組み込める大学・大学院も多いです。大学や大学院に正規入学して全科目を履修する場合に比べかかる金額も期間も大きいですが、まずはお試し（科目等履修）でその大学・大学院が自分に合ってから入学すれば、満足のいく大学・大学院生活がおくれる可能性を高めることができます。

まずは各大学の情報が集まっている比較サイトの活用がおススメです。何が学びたいかわからない場合でも、まずは「どんな科目があり、科目等履修で学べるのか」を知ることから始めましょう。気になる学校の資料請求をすると、比較検討がしやすくなります。

科目等履修ができる学校をさがす

学びたいことや気になる科目が見つかったら、志望校のWebサイトをチェックしてみましょう。積極的に受け入れている大学・大学院の場合は、出願条件や出願手続き、選考方法、さらに履修できる科目などの詳しい情報が掲載されていることが多いです。複数科目のパッケージや科目等履修コースの有無も確認するといいでしょう。

まったく情報がないなら、科目等履修生や聴講生を受け入れていない可能性も。その場合は、事前にシラバスにざっと目を通して気になる科目や教員の有無を確認したうえで、電話かメールで問い合わせるのが早いです。なお、制度はあっても、科目等履修生や聴講生を受け入れている科目が限られていることもあるので注意しましょう。