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教授紹介
関西学院大学大学院
司法研究科
法務専攻

目次

丸山 敦裕
:憲法
教員一覧

【インタビュー】人気教員は社会人をどのように指導しているのか?

専門分野:憲法まるやま あつひろ丸山 敦裕教授

関西学院大学大学院
司法研究科

学修ロードマップときめ細かい学修カルテを作成し、個別的学修指導を徹底

担当科目
憲法I(人権論1)、憲法II(統治機構論)、憲法演習、憲法特講A、憲法特講B、特別演習D
経歴
修士(法学)。大阪大学大学院法学研究科博士後期課程公法学専攻単位取得満期退学。DAAD奨学生としてケルン大学にて在外研究、県立長崎シーボルト大学国際情報学部情報メディア学科講師、長崎県立大学国際情報学部情報メディア学科講師、甲南大学大学院法学研究科法務専攻教授を経て、2017年から関西学院大学大学院司法研究科教授を務める。
著作物・論文
共著・木下昌彦 編集代表『精読憲法判例[人権編]』(弘文堂、2018年)、共著・横大道聡編『憲法判例の射程(第2版)』(弘文堂、2020年)など
これまでどのような学生を指導してこられたのですか?
現在指導している大半は、大学の学部からそのまま法科大学院に進学してきた学生です。近年は、3年で早期卒業してきた入学生も増えています。
また、大学卒業後、社会人経験を数年積んでから法科大学院に入学する学生も一定数います。多くは20代後半から30代ですが、十分な社会人経験を積んだ学生も在籍していたことがありました。社会人経験者は、前職の仕事の中で法律の専門知識の必要性を実感したことがきっかけで、法曹を目指すようになったケースが多いようです。例えば、私が指導した経験の中では、弁理士・行政書士など他の専門職や公務員、さらに企業の法務部や損害保険会社勤務の企業人などがいました。こうした人たちが法曹資格を持てば、前職の知識や経験を強みにできるので、活躍のフィールドはより広くなるはずです。
ゼミや研究室ではどのような教育をされていますか?
本法科大学院では、各教員が特別演習という授業を担当しており、そこでゼミ教育が実施されています。私は憲法を専門としておりますので、私のゼミでは司法試験過去問の事例を素材としながら、憲法問題の考察を行っています。ここでは、判例の射程を意識した事案分析能力の向上とともに、法律文書としての論理構成、法令違憲・適用違憲の書き分け等を意識した文書作成能力の向上が図られています。
学修指導においては、学修ロードマップを提示し、学修の「現在地」を把握するとともに、きめ細かい学修カルテを作成することで、個別的学修指導を徹底させています。課外ゼミも充実しており、自主ゼミにOB・OG弁護士を指導担当者として配置させる自主ゼミサポート制度(申込制・無料)が非常に人気です。正課でも、判例百選を網羅的に解説する授業があるなど、需要に即した学修指導を行ってます。
また、本学は大規模校と異なり、教員と学生の距離が近いのが特徴です。事務職員も含めてチーム関学として、最大限に学生の勉学をサポートしています。
どんな経験や関心を持つ学生に進学してほしいですか?
いろいろな「なぜ?」「なに?」について、思考停止に陥ることなく、自らの言葉で言語化しきることを常日頃から意識している学生さんに進学してもらいたいと考えています。裁判では、自分の意見だけを主張すればよいわけではありません。自分とは異なる見解がありうることを常に肝に銘じながら、相手方に納得してもらえるよう、自分の考えを“言語化し尽くす”ことが重要です。この面倒な作業を避けていては司法試験も法曹実務も思うようにはいきません。法科大学院は、自らの言葉で語れる人を求めています。
加えて、法律の解釈・適用は、あらかじめ教科書に答えが書かれているものばかりではありません。答えを「与えられる」のではなく、答えを「考え出す」ことも必要です。受け身ではなく、主体的に学修できる人を求めています。
キャンパスは、阪急西宮北口駅直結で、交通や飲食の利便性は最高です。洗練された充実の設備の下、判例の射程を模索する楽しみを一緒に味わいませんか。

【関西学院大学大学院司法研究科法務専攻】の教員一覧

  • 池田 直樹教授●担当科目:民法総合演習I・民事ローヤリングI・クリニック・環境法・環境法演習・民法演習II・特別演習F

    東京大学法学部卒業、ミシガン大学ロースクール卒業(LL.M)、弁護士。研究分野:ローヤリング、シミュレーション教育、環境紛争。事実が与えられたとき、正確な(限られた)知識をもとに、正義の感覚を重んじながら、法律家らしい手順で解決案を提示する方法をマスターすることが目標。具体的場面を想定しながら、法的メモ、模擬依頼者との面談、グループ討議など、ユニークな方法論を用いて、親身になって徹底訓練したい。

  • 京 明教授・研究科長●担当科目:刑事訴訟法・刑事訴訟法演習・刑事訴訟法総合演習・特別演習C

    一橋大学大学院法学研究科博士後期課程修了、博士(法学)(一橋大学)。研究分野:被疑者取調べ、自白、イギリス。司法試験はとてつもなく高い壁のように思えるかもしれないが、実務家になるうえでは最低限のスキルを試す一つの登竜門にすぎない。そして、そのスキルとは、法的三段論法の適用能力と言っても過言ではない。理想実現のためのスキルの修得。教員の一人としてその手伝いができればと思っている。

  • 小島 幸保教授●担当科目:「民事ローヤリングI」「民事ローヤリングII」

    関西学院大学法学部卒業、大阪工業大学知的財産専門職大学院修了、弁護士。研究分野:契約及び交渉実務、著作権法、消費者法。法曹の活動領域はどんどん広がっている。ロースクールで習得する知識が、法曹実務にどのようにつながるのかを知り、法曹としての社会での役割や使命も一緒に考えていきたい。ともに、リーガルプロフェッショナルへの道を着実に進んでほしい。

  • 中村 悠人教授●担当科目:刑法I・刑法II・刑法特講A

    立命館大学大学院法学研究科博士課程後期課程修了、博士(法学)(立命館大学)。研究分野:刑法、刑罰論、犯罪論、自由と責任。刑法の理論は、具体的・実務的な問題解決のため、論理性、体系性と具体的帰結の妥当性を確保することが目指されている。そのためには、解釈論だけでなく事案の分析能力も必要になってくる。このような能力の涵養を通じて、実務家として必要な問題解決能力を身につけていってほしい。

  • 野田 輝久教授●担当科目:「商法入門」「会社法」「会社法演習」「商行為法・手形小切手法」「特別演習E」

    青山学院大学大学院法学研究科私法専攻博士後期課程単位取得満期退学。研究分野:会社法、結合企業法、コーポレートガバナンス。会社法は条文も多い上に、分かりにくい法分野かもしれない。しかし、より良い経済社会の実現の一翼を担う法分野でもあり、大企業にとっても中小企業にとっても重要な地位を占めている。学生諸君が法曹になってから会社法を活用できるように、その手助けができればと思っている。

  • 張 洋介准教授●担当科目:民法I・民法III・基礎演習D・特別演習A・民法演習I

    関西学院大学大学院法学研究科民刑事法学専攻博士課程後期課程単位取得満期退学。研究分野:物権法、土地法、土地所有権論。司法試験の勉強は、時間的にも長く量も膨大で相当にハードなものだが、その分やりがいもある。快適な学習環境に身を置き、司法試験合格という目的意識をもって2年間、あるいは3年間を関学ロースクールで過ごしてほしい。

問合せ先0798-31-0106(関西学院大学司法研究科事務室)ホームページはこちら
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