STEP4 入学までのスケジュールを立てる

行きたい大学・大学院が見つかったら、まず何をしなければいけないのか? 入試までにしなければいけないことは何なのか? 身近にアドバイスしてくれる人が少ない社会人学生にとってはわからないことも多い。そこで、大学院、法科大学院、大学などの進学先別に要ダンドリ項目をリストアップ!

大学院編 法科大学院(ロースクール)編 大学編
通信制大学・大学院編

ダンドリチェック法科大学院(ロースクール)

ダンドリ1 8〜9月

●既修者コースor未修者コースのジャッジ

試験対策が異なるので、まずは既修か未修かを決める

法科大学院(ロースクール)のしくみや、新司法試験との関連などを調べたら、最初にするべきなのは、既修者枠で受験するか、未修者枠で受験するかの判断。一般的に、法学部以外の出身者や法律の勉強の経験がない人が未修者コース、法学部出身者や旧司法試験受験者などが既修者コースを受験するものと考えられているが、実際はそう単純でもない。法律の学習経験がなくても、予備校で受験対策をして2年で修了できる既修者コースをめざす人もいるし、法学部出身者などでも、基礎から学ぶために未修者コースをめざす場合もある。

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ダンドリ2 8〜9月

●志望校の大まかな絞り込み

自分が将来どんな法曹になりたいかをイメージして決める

まず、自分がどんな分野で活躍する法曹になりたいかをイメージしよう。ある程度決まったら、その分野に強い法科大学院があるかどうかを調べ、志望校を大まかに絞っていく。この段階では、第一志望の法科大学院のほかにも 幅を広げていくつかピックアップし、それぞれ資料を取り寄せたり、説明会のスケジュールを確認したりしておこう。

ダンドリ3 8〜9月

●法律科目対策、適性試験対策スタート

付け焼き刃では通用しないので受験対策は早めに始めよう

既修者コースで受験する人は法律科目の試験対策をスタート。既修者枠の法律科目は、特に上位校の場合、旧司法試験並みの難易度。予備校などを利用して効率的に学ぼう。未修者枠狙いの人も適性試験の準備などに着手。小論文対策のため社会問題や法哲学に関する書籍・ニュースなどを読んで考える習慣をつけよう。入学後を意識した法律の勉強も始めておくとベター。

ダンドリ4 翌年4月

●ステートメントの作成

自信がない人は予備校の講座で添削してもらう手も

筆記試験対策を継続しながら、そろそろステートメント(志望理由書)の作成にとりかかる。法科大学院ごとに書式やテーマに規定があるが、本質的に問われる内容は変わらないので、第一志望校のフォーマットをひな形にし、志望校別にカスタマイズすればOK。法科大学院予備校でステートメント対策講座が開講されているので自信がない人は受講して添削してもらうといい。

ダンドリ5 4〜5月

●適性試験出願&直前対策

この時期は適性試験の直前対策に力を入れよう

適性試験は大学入試センター実施のものと(財)日弁連法務研究財団実施のものと2種類ある。試験時期はいずれも6月で、出願は前者が4月下旬から5月上旬、後者は4月から5月上旬。1月にはスケジュールが発表されるので前もって確認しておこう。出願と合わせて、この時期は適性試験の直前対策に力を入れよう。予備校で開催する模擬試験や直前対策講座などを利用するとベターだ。

6月 適性試験受験

ダンドリ6 6〜7月

●志望校を確定し、出願書類を準備

志望校を確定させ、早めに必要書類を揃えよう

適性試験の結果も考慮し、受験する法科大学院が決まったら、提出書類の準備にとりかかろう。まずは、早めに募集要項を取り寄せ、志望校で必要とされる書類を確認することから。出願に際しては、ステートメントのほか、志願票、大学卒業証明書、学部の成績証明書、健康診断書、TOEFLなど外国語の能力を証明する書類などが必要となる。

ダンドリ7 7〜11月

●小論文・面接などの直前対策&秋季試験の出願

各試験の直前対策に力を入れつつ、秋季試験に挑戦

各法科大学院の出願受付は早いところでは7月下旬あたりからスタートする。この時期は、法律科目、小論文、面接などの直前対策に入る。予備校の直前対策講座などで各科目の仕上げをしながら、面接対策として自分の書いたステートメントを熟読しておこう。そして、9月あたりから秋季試験シーズンに突入。11月頃まで試験シーズンが続く。

9〜11月 秋季試験を受験

※不合格の場合は春季試験にチャレンジ

翌年1〜2月 春季試験受験(春季試験は私立の一部で実施される)

ダンドリ8 合格〜

●法律の勉強を継続orスタート

合格したからといってのんびりしてはいられない!

無事合格が決まっても、のんびりできないのが法科大学院。入学までの間も、既修者なら新司法試験対策の勉強、未修者なら法科大学院の授業についていくための法律の基礎に関する勉強を合格後も続けよう。まだ法律の勉強に着手していない未修者はこの時期からでも勉強をスタート。ある程度土台を作っておかないと入学後に苦労することになる。

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●会社・家族への報告

周囲へはなるべく早いタイミングで報告する

社会人入学の一番の難関とも言われているのが、上司や家族への報告だ。入試直前になって思わぬ反対に遭わないよう、なるべく早めに周囲に自分の意志を伝え、理解を得ておこう。

●学費の準備

やりくりがつかなければ奨学金という手もある

大学・大学院の学費は年間100万円以上になることも多い。とても貯金ではまかなえないという人は、奨学金や大学が用意している教育ローンなどについて事前に調べておこう。

●通学シミュレーション

必ずキャンパスまでの通学ルートを確認

地図上の確認だけでは、自宅や職場からキャンパスまでどのくらいかかるか正確にわからない場合もある。事前に一度は実際に足を運んでみよう。入試会場が別の場合はそちらも同様。キャンパスが広い大学だと敷地内で迷うことも結構あるのだ。

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