変わる社会を情報セキュリティが支える。私が変わる。 - 情報セキュリティ大学院大学

情報セキュリティ大学院大学

社会のDX化が進み、これまで以上にセキュリティの重要性が増しています。

デジタル化された業務に必要なセキュリティのスキルを持つ「プラス・セキュリティ」人材は、社会のあらゆる分野で必要とされるようになりました。

開学から20周年を迎える情報セキュリティ大学院大学(IISEC)は、高度なセキュリティ専門人材の育成から、「プラス・セキュリティ」人材の育成までをサポートする、情報セキュリティに特化した独立大学院です。

これまで輩出してきた575名の修了生の多くは、日本と世界のセキュリティを支える人材として最前線で活躍しています。

ここで紹介しているのは、IISECで学び、それぞれのキャリアを大きく広げた6名の修了生のお話です。

※2023年3月現在

情報セキュリティの教育と研究で社会を次のステージへ - Messages from Successive Presidents 歴代学長からのメッセージ

2004?2009 初代学長 辻井重男

初代学長 辻井重男

Profile

中央大学研究開発機構 フェロー・機構教授 情報セキュリティ大学院大学名誉教授
東京工業大学名誉教授 (一社)セキュアIoTプラットフォーム協議会理事長
1958年東京工業大学工学部電気工学科卒業。情報システム、暗号理論、ディジタル信号処理の研究に従事。工学博士(東京工業大学)。東京工業大学教授、中央大学理工学部教授を経て2004年4月情報セキュリティ大学院大学初代学長に就任(2009年3月まで)。郵政省電気通信審議会委員、電子情報通信学会会長、総務省電波管理審議会会長などを歴任。NHK放送文化賞、高柳記念賞、信学会功績賞、IEEE第三千年記記念賞等を受賞。2009年瑞宝中綬章受章。

Message

私は、1993年、ある学会誌に「情報セキュリティ総合科学」という概念を提唱しました。今後の社会は、「自由の拡大」、「個人の権利」、「公共的安全性」という矛盾しがちな3理念を高度に均衡化しなければならず、そのためにはMELT-Up(Management, Ethics, Law and Technology による3理念の止揚)が必須となるという内容でした。この3止揚―MELT-Up を基本とする情報セキュリティ総合科学の展開をIISECの理念として設立に尽力しました。今後、メタバースなどへ世界が広がる中で、この理念の展開を期待しています。個人的研究としては、現在、3階層公開鍵暗号を提案しています。これについても議論させて下さい。IISECの発展を期待しています。

2009?2012 第2代学長 林紘一郎

第2代学長 林紘一郎

Profile

情報セキュリティ大学院大学名誉教授。サイバーセキュリティ法制学会名誉理事長。
1963年東京大学法学部卒業。日本電信電話公社(当時)入社後、NTTアメリカ社長などを歴任し、慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所教授を経て、2004年4月より情報セキュリティ大学院大学副学長・教授。2009年4月から2012年3月まで同学長。2017年度大川出版賞受賞。2019年までサイバーセキュリティ戦略本部員。経済学博士(京都大学)。博士(法学)(慶應義塾大学)。

Message

開学から20年とは、感慨深いものがあります。当初は「セキュリティを学際的に学べます」から説明を始めた本学も、今や「リスキリングの代表格の1つ」とお認めいただいていると思います。加えて575名(修士524名、博士51名)のOB・OGがセキュリティ・コミュニティの重要なメンバーとなり、「顔の見える」活動を支えています。セキュリティを「身につけておくと得をする」という認識は、当分不動のものと思われます。

2012?2017 第3代学長 田中英彦

第3代学長 田中英彦

Profile

学校法人岩崎学園理事 情報セキュリティ大学院大学名誉教授 東京大学名誉教授。1970年東京大学大学院工学系研究科修了。工学博士。東京大学にて計算機アーキテクチャ、並列処理、人工知能、分散処理、メディア処理などの教育・研究に従事し、同大学院情報理工学系研究科長を経て、2004年4月に情報セキュリティ大学院大学情報セキュリティ研究科長・教授に就任。2012年4月から2017年3月まで同学長。2021年瑞宝中綬章受章。IEEE Life Fellow、情報処理学会名誉会員。

Message

ITは新世代。ITは人と会話し、人の知識に沿った機能を発揮して、今やそれ無しには生活もビジネスも成り立ちません。しかし、その便利さは攻撃者にとっても同様で、最早セキュリティはITの必須機能です。IISECはそれを支える人材の輩出を担い、企業や他大学内にも同種の活動が生まれています。この時代こそIISECは一味違う人材提供の宝庫として機能します。皆様も是非これに加わり時代を牽引する人材になられることを期待します。

2017?現在 第4代学長 後藤厚宏

第4代(現)学長 後藤厚宏

Profile

1984年工学博士。NTT研究所にて並列・分散処理、インターネットセキュリティ、高信頼クラウド、ID管理の研究開発等に従事。NTT情報流通プラットフォーム研究所長、NTTサイバースペース研究所長等を経て、2011年7月より本学教授。IEEE Computer Society理事、情報処理学会理事、内閣府SIPプログラムディレクター等を歴任。2019年2月よりサイバーセキュリティ戦略本部員。2017年4月より本学学長。

Message

情報セキュリティ大学院大学は、設立時からの「総合科学」としての土台のもとで、社会ニーズや関連技術の進化と共に、自ら新陳代謝を続けることで、広く産官学で活躍する高度人材育成をリードしてきました。今後も大学院としての適切な規模を維持しつつ、将来型ニーズに俊敏かつプロアクティブに対応し、社会が求める人材育成と研究開発に取り組みます。また、新たな社会課題に取り組むために必要な継続的なスキル獲得を支援しながら、ライフタイムに亘って皆さんに伴走します。